2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17510029
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
今泉 幸子 Japan Women's University, 理学部, 助手 (10247091)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蟻川 芳子 日本女子大学, 理学部, 教授 (00060666)
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Keywords | 鉛同位体比 / LA / ICP-MS / ヒト / 毛髪 / 鉛暴露源 |
Research Abstract |
ヒトの毛髪・爪中の鉛同位体比を固体状態のままLA/ICP-MSにより測定するため・毛髪及び爪実試料の調製・測定条件の最適化を中心に検討した。毛髪はアセトン・超純水中で各10分間洗浄・これを3回繰り返した後・アセトンで10分間洗浄・風乾した。LA/ICP-MS測定用試料として・この毛髪を(1)200度で1時間灰化し・5mgを加圧・ペレットに調製(2)束にし両端をテープで固定したものを用いた。爪試料はアセトン洗浄あるいは超純水中で洗浄後測定に用いた。測定値の規格化にはNIST SRM981Leadを硫化鉛へと変換し・グラファイトを加えてペレットに調製したものを用いた。ICP-MSは測定はRFパワー1400W・アルゴンガス流量1.2〜1.3L/minで行った。レーザーはNd:YAGレーザー(266nm)を用い・レーザーエネルギ-1.8〜5.2mJ・スポットサイズ300μm・on focusで測定した。 毛髪試料の鉛同位体比を求めたところ・^<206>Pb/^<207>Pb・^<208>Pb/^<206>Pb・^<208>Pb/^<207>Pbについて・ペレット・そのまま固定した場合の相対標準偏差はそれぞれ2.5%・4%以内であった。また採取した毛髪の同位体比は不明であるため・酸素高圧燃焼法により毛髪を分解し・ICP-MS測定により同位体比を求めたところ・両者の同位体比はよく一致した。東京近辺および関西在住者の鉛同位体比を測定したところ・有意な差を認めることはできなかったが・文献に記載されている同位体比を参考に比較すると・国の違い等は判別できる可能性が得られた。また爪試料については・灰化せず切り取った爪をそのまま測定できる可能性を見いだした。
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Research Products
(2 results)