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2005 Fiscal Year Annual Research Report

放射線応答に係わる細胞核高次構造のダイナミクス

Research Project

Project/Area Number 17510045
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

田代 聡  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (20243610)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 孫 継英  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助手 (80397926)
Keywords放射線障害 / 細胞核高次構造 / バイオイメージング
Research Abstract

放射線照射後の正常ヒト繊維芽細胞株におけるγH2AX、MRE11、53BP1、RAD51、PMLの局在関連を間接蛍光抗体法と直接蛍光抗体法を組み合わせたマルチカラー免疫蛍光抗体法により解析した。その結果、2Gyの放射線照射30分後では53BP1がγH2AXフォーカスと共局在するが、12Gyでは放射線照射1時間以降になって初めて共局在することが明らかになった。さらに、RAD51フォーカスと53BP1フォーカスおよびγH2AXフォーカスが全て共局在する核内ドメインは、12Gy照射24時間後に顕著になった。この細胞株は、12Gy照射で細胞死が誘導されることが確認されたので、修復から細胞死誘導へのスイッチングにこのような核内ドメイン形成の違いが関連している可能性が示唆された。現在、組換え修復のために形成される一本鎖DNA(ssDNA)を抗BrdU抗体を用いて可視化し、これらの核内ドメインとの局在関連の検討を進めている。
一方、紫外線マイクロ照射法を用いたPMLボディとRAD51フォーカスの関連局在の解析から、これらの核内ドメインの共局在は紫外線マイクロ照射12時間後から顕著になることが明らかになった。さらに、放射線照射では、12Gy照射後にのみこれらの核内ドメインの共局在が示され、PMLボディとRAD51フォーカスの共局在が細胞死誘導に関連する可能性が示唆された。これらの結果について、放射線影響学会で報告し、論文投稿準備中である。
現在、生細胞実験系と紫外線マイクロ照射法を組み合わせることにより、ゲノム損傷誘導直後からのゲノム修復関連蛋白質の動態解析法の確立を進めている。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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