2007 Fiscal Year Annual Research Report
微生物と吸着触媒を応用した環境ホルモンの除去;水の浄化とリサイクルのための研究
Project/Area Number |
17510075
|
Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
島田 恵理子 Tokyo University of Science, 理学部, ポストドクトラル研究員 (50291753)
|
Keywords | 浄水 / 環境ホルモン / 吸着 / 微生物 / 触媒 / リサイクル / 活性炭 / 炭素 |
Research Abstract |
環境ホルモンであるp-ノニルフェノールとその分解菌であるPseudomonasを主として用い、活性炭素等を吸着媒に利用して、環境へ負荷を少なくしながら水の浄化を効率化するための条件を求めることが第一の目的である。また、菌およびp-ノニルフェノールの吸脱着を電気化学的に制御できるか検討し、p-ノニルフェノールの分解プロセスを調べることで吸着触媒効果を担う因子を明らかにし、他の水中に存生する有害有機物の分解除去へ発展させることを第二の目的とする。 平成19年度は、吸着触媒効果の因子の1つとなる炭素材料へ吸着様式を調べるため、これまで行ってきたインピーダンス法の基準データをとる方法を検討した。p-アルキルフェノールの両親媒構造を利用して、溶質の貧溶媒/良溶媒界面でのインピーダンスを種々の条件で測定し回路成分の解析をしたところ、p-アルキルフェノールのアルキル鎖長に対応して容量成分が変化することが分かったので、基準データ測定ができるセル条件を絞りこんだ。Pseudomonasによるp-アルキルフェノール類の分解はアルキル鎖の切断から始まるということまでは既知であり、この界面インピーダンス測定による基準データを用いれば、炭素材料への有機物の詳細な吸着様式も明らかになると思われる。よってこの点について、今後も引き続き研究する予定である。
|
Research Products
(1 results)