2006 Fiscal Year Annual Research Report
共連続構造を有するマイクロエマルションからのインテリジェントナノ構造体の構築
Project/Area Number |
17510099
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
國武 雅司 熊本大学, 大学院自然科学研究科, 教授 (40205109)
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Keywords | マイクロエマルション / 両連続相 / 物理ゲル / 電気化学 / ポリスチレン / 多孔構造 / 重合 |
Research Abstract |
水と油がどちらも液滴にならず、両相が連続的につながった興味深い両連続相構造を取っている中間相マイクロエマルション(MPME)溶液を新しい反応場として、重合・ゲル化によるナノ連続多孔構造材料・ナノ有機複合材料の創成の研究を行った。 (1)モノマーを有機溶媒とするMPME系での重合 スチレンなどのモノマーを有機相とするMPME中で重合を行い、生じるナノ連続多孔構造などのナノ構造と重合条件との関連性を明らかにするべく、様々な条件で重合を行い、連続多孔構造をSEMを用いて検討した。重合条件により、ブロッコリー状構造、パーコレーション構造、液晶由来と考えられる板状構造などが制御できることが明らかになった.これらの構造の多様性は重合速度に関連することが明らかになった。 (2)MPME系でのゲル化による連続多孔構造を持つゲルの作成 水相側のゲル化には成功していたので、ミクロ有機相側の系にゲル化を検討した。さらに、両相にゲル化剤を含めることで、両連続構造を有する有機溶媒系・水系混合ゲルの作成を行った。
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