2005 Fiscal Year Annual Research Report
トラブルの未然防止への情報獲得とその共有・活用に関する研究
Project/Area Number |
17510118
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
鈴木 和幸 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (00130071)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 健次 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 教授 (60197415)
山本 渉 電気通信大学, 電気通信学部, 講師 (30303027)
|
Keywords | 未然防止 / ヒューマンファクター / フールプルーフ / フェイルセーフ / 状態監視保全 / 品質トラブル / 安全性 / 信頼性 |
Research Abstract |
本研究はトラブルの未然防止への方法論と理論的考察を目的とし、特に本年度は下記の3項目に関し検討を行った。 1.無線ICタグを用いた状態監視保全 無線ICタグを用いた状態監視保全の配置法・論理診断・意思決定法に関し、最適性に関する理論的検討行った。円形範囲を監視しうるICタグによる多重配置構造においてk-out-of-n論理構成が最適となる十分条件を導出しえた。また、無線ICタグキットと制御用PCを購入し、劣化診断の余寿命把握の可能性を検討した。 2.ストレス-故障メカニズム-故障モードの体系化とその情報共有 故障の根本となる発生原理・法則に焦点をおきストレス-故障メカニズム-故障モードの体系化を試みた。 3.フェイルセイフ・フールプルーフの体系化 (1)フェイルセイフ・フールプルーフデザインの体系化への事例収集 フェイルセイフ・フールプルーフデザインの具体的事例を収集し、8つの対策原理(1)排除・(2)代替・(3)誘導補助・(4)意識集中・(5)異常検出・(6)複雑化・(7)影響吸収・(8)影響緩和を導出し、ユーザの情報処理段階(作業のステップ)ごとに有効となる上記の8つの原理の具体的考え方・方法およびその具体例を整理分類した。 (2)ユーザの作業状態を考慮した対策原理の組合せの検討 ヒューマンエラーの種類は、人間の情報処理段階:知覚・認知・判断・実行の各段階の機能が働いているか否かにより異なる。これらの機能の有無を考慮し、これに対処しうるためのフールプルーフの対策原理の組合せを検討した。これにより一つの対策のみのフールプルーフの有効性9.6%が、組み合わせを行うことにより93.3%へ向上することが判明した。
|
Research Products
(11 results)