2006 Fiscal Year Annual Research Report
競合状況下の定量的リスク評価法-リアル・オプションとゲーム理論による事業評価-
Project/Area Number |
17510128
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
古川 浩一 中央大学, 総合政策学部, 教授 (20016455)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 隆裕 首都大学東京, 都市教養学部, 教授 (70220895)
今井 潤一 東北大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (10293078)
小井田 伸雄 岩手県立大学, 総合政策学部, 講師 (30363724)
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Keywords | リスク評価 / リアル・オプション / シミュレーション / ゲーム理論 / 事業評価 |
Research Abstract |
本年度研究計画との関連では, (1)リアル・オプションとゲーム理論を統合した2時点モデルに対する論文として,「リアル・オプションとゲーム理論を融合する」が,リアル・オプション学会編として10月に発表され,研究論文「競争状況下でのリアル・オプションと柔軟性の罠」をレフェリーのアドバイスを反映させて10月に再提出した. (2)多期間モデルについて,先手有利の場合のモデルを2月末に投稿し,後手有利の状況の査読論文が,11月にStochastic Processes and Applications to Mathematical Finance : Proceedings of the 6th Ritsumeikan Conferenceに採択された. 本研究テーマにおける研究会として,本研究代表者の古川が,7月に中央大学においてワークショップ「リアル・オプションとゲーム理論」を開催した.このワークショップにおいては,研究者全員が報告を行った.テーマと報告者は,(1)「リアル・オプションの概要と最近の研究動向」今井潤一,(2)「ゲーム理論の意義」小井田伸雄,(3)「リアル・オプションの応用:M&Aにおける企業評価」古川浩一,(4)「リアルオプションとゲーム理論:オプションかコミットメントか」渡辺隆裕で,参加者は,学内外合わせて48名であった. その他の学会発表に関しては,5月に渡辺が日本リアルオプション学会第1回公開研究会において,リアル・オプションとゲーム理論の関連について報告.この内容は,日本リアル・オプション学会の学会機関誌創刊号に掲載. 6月にニューヨークで行われた10th Annual International Conference on Real Options,において今井が"Valuing Switching Options by Simulation and an Application to Oil Refinery"のテーマで報告し,2月に名古屋市立大学でのワークショップ「リアル・オプション・アプローチによる新しい経営戦略の可能性」で,今井が「リアル・オプション分析の現状」と題する報告を行った. 5月にトリノ大学(Collegio Carlo Alberto)の経済理論セミナーで,小井田が「Moderation Premiums」のテーマで報告。 実務家に対する研究報告としては,渡辺が2月に住友経営テクノロジーフォーラムにおいて,ゲーム理論に関する講演,5月には今井が証券アナリスト協会主催の講演会においてリアル・オプションについての講演を行った.
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Research Products
(4 results)