2007 Fiscal Year Annual Research Report
エージェント・ベース・シミュレーションによる自己組織的なマーケティング現象の考察
Project/Area Number |
17510134
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
熊倉 広志 Senshu University, 商学部, 准教授 (10337826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
亀山 浩文 城西国際大学, 経営情報学部, 教授 (40211859)
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Keywords | マーケティング / 大域的現象 / 自己組織性 / シミュレーション |
Research Abstract |
大域的なマーケティング現象が、市場の構成要素ないし算出要素間の相互作用を通じて、自己組織的に発現するメカニズムを考察しようとした。 まず、個別市場・個別企業に固有の現象ではなく、遍く市場に普遍的に共通する大域的なマーケティング現象を指摘した。たとえば、市揚において販売・購買される製品やブランドの数(種類)が、時間の経過に従って周期的に変化することなどである。そして、こうした現象が発現するメカニズムとして、消費者、企業、製品、購買機会など、市場内部を構成する要素間もしくは市場から算出される要素間の、多対多の相互作用・相互依存関係・対話を考えた。たとえば、消費者と企業、消費者間、企業間、消費者と環境、消費者の購買機会間、製品間の相互作用などを考えた。そして、要素間の相互作用を通じて、(市場外からの働きかけなしに)大域的にマーケティング現象が発現することに注目し、その自己組織性について考察した。さらに、エージェント・ベース・シミュレーション、数値計算およびネットワーク分析などによって、消費者の購買履歴データを分析すること、また、具体的事例を分析することなどにより、上述概念の検討を試みた。
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[Book] スロースタイル2007
Author(s)
原田 保, 三浦 俊彦
Total Pages
143-163
Publisher
新評論
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より