2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17510144
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | National Agency for the Advancement of Sports and Health |
Principal Investigator |
廣津 信義 独立行政法人日本スポーツ振興センター, 国立スポーツ科学センター・スポーツ情報研究部, 契約研究員 (90360726)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮地 力 独立行政法人日本スポーツ振興センター, 国立スポーツ科学センター・スポーツ情報研究部, 副主任研究員 (20157647)
伊藤 雅充 日本体育大学, 講師 (20307995)
田口 東 中央大学, 理工学部, 教授 (50114533)
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Keywords | バレーボール / ゲーム理論 / 戦術 / スポーツ |
Research Abstract |
本研究では、バレーボールにおける主なプレーを数学モデル化し、ゲーム理論の知見を応用することで、相手チームとの駆け引きを考慮した上での最適戦術を算出するプログラムを開発する。以下、研究実施計画の項目ごとに今年度の実績概要をまとめた。 1.データ記述法の検討:相手チームとの戦術の駆け引きに必要となるデータを洗出すと共に、現場で入力しやすい記述方法などについて検討した。その結果、日本独自に開発された従来の記述法を基として、より簡易化した攻撃パターンやブロック種別がデータ入力可能となるようにした。また録画映像を利用してデータ入力できるように画面構成や入力規則を工夫した。今後は、過去に取得されたデータとの互換性も考慮してプログラム開発を進める。 2.システム設計:リアルタイムでゲーム分析できるシステムを検討し、ラップトップパソコンと無線LANなど必要機器の仕様を選定して購入した。 3.戦術策定アルゴリズムの検討:相手チームとの戦術の駆け引きを考慮しながら自チームの攻撃を最適化する戦術策定アルゴリズムを検討するにあたり、実データを用いて実際にゲーム理論の応用を試みた。データは、平成16年度秋季関東大学バレーボールリーグ戦女子1部の試合から収集し、レセプションアタックに着目して,攻撃側のセッターがローテーションによって後衛にいる時に限定し,攻撃側の前衛の動きとアタック、ならびにこの攻撃に対する守備側の各ブロックフォーメーションによるブロックの枚数などを分析した。さらに、両チームの戦術の駆け引きをモデル化し、ゲーム理論の観点で最適なブロックフォーメーションを求めてみた.この試みにより、ゲーム理論を応用していく上で、アタックとブロックフォーメーションの関係をより細かく分析する必要があるなどの今後の研究課題が抽出できた。 4.成果まとめ・発表:今年度の成果は次年度に国内学会にて発表する予定である。
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