2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17510197
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
山本 智子 Kagoshima University, 水産学部, 准教授 (80305169)
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Keywords | 攪乱 / 基質 / 生物多様性 / 底生生物群集 / 岩礁潮間帯 / 干潟 / 海藻藻場 / 地理情報システム |
Research Abstract |
沿岸域生態系の生物多様性を維持する上で様々な規模の攪乱が果たしている役割を明らかにするために、野外でおこる様々なタイプの基質攪乱の頻度と強度及びその影響範囲を定量化するとともに、攪乱による底生生物群集の変化とその回復の過程を追跡した。これまで南九州沿岸の岩礁潮間帯、転石海岸、干潟、海藻藻場、サンゴ礁を対象とした調査を行ってきたが、今年度は成果をまとめるとともに、人為的な基質攪乱をおこす野外実験と基質攪乱が底生生物の多様性に与える影響を考察した。 1)野外実験:転石海岸において、人為的に転石を移動させる区と転石の移動がしないように固定した区、自然に移動させる対象区を設置し、底生生物群集を数ヶ月間追跡した。結果は現在解析中である。 2)野外調査のまとめ:海藻藻場で行った底生生物群集の調査結果をまとめた結果、気候変動などの大規模な攪乱によって沿岸域の大型藻類の分布が変化した場合、藻場の動物群集にも変化が生じる可能性が明らかになった。 3)データベース調査のまとめ:1946年以降の航空写真をGISソフトで解析し、過去60年間の鹿児島湾沿岸域の変化を明らかにした。
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Research Products
(2 results)