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2006 Fiscal Year Annual Research Report

博物学的コレクションにおける近世やまと絵の研究

Research Project

Project/Area Number 17520083
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

下原 美保  鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (20284862)

KeywordsWilliam Anderson / 大英博物館 / 博物学的コレクション / 土佐派 / 住吉派 / 近世やまと絵 / 国際情報交換 / データベース
Research Abstract

本研究は、1873年に来日したイギリス海軍医W.Andersonの日本美術コレクション(現 大英博物館蔵)、特に、近世やまと絵のコレクションに着目したものである。
【データベース作成】
大英博物館が所蔵するやまと絵コレクション(W.Anderson及びA.Morrisonのコレクション)のデータベースを前年度より継続して作成した。
【資料収集】
平成19年2月に京都国立博物館及び京都国立近代美術館にて資料収集。京都国立博物館では「京都御所障壁画」展を見学し、住吉・土佐派の作品を確認。
【W.Anderson Collectionの特徴とやまと絵観についての検討】」
本コレクションは博物学的に収集されているため、国内では散在している近世のやまと絵作品が、傍流に至るまで系統立てて残っていることを確認した。また、「やまと絵」として分類された作品の中に、これまで現存作品がほとんど確認されていない四条派の絵師林蘭雅の「宮中図」や、幕府御使番の水野盧朝の「舞楽図」などを見出すことができた。
W.Andersonのやまと絵観については、彼の著書"Description and Historical Catalogue of a Japanese and Chinese Paintings"の「分析による斬新さが少ない」、「16世紀以降、色彩が重く鮮明で、(中略)描線は弱々しくなった」などの記事より、否定的にとらえていることを確認した。特に、対象を正確にとらえていない点を批評しているのは、いかにも外科医らしい視点といえよう。
【研究成果報告書作成】
本研究の成果として、研究成果報告書「博物学的コレクションにおける近世やまと絵の研究-イギリス海軍医W.Anderson収集作品を中心に-」を作成した。本報告書には、研究概要(和文・英訳文)、大英博物館所蔵やまと絵作品データ、同館所蔵やまと絵作品図版、関連論文4本を掲載した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 江戸時代初期における王朝文化復興と住吉派興隆との関係について -後水尾院と住吉如慶を中心に-2007

    • Author(s)
      下原美保
    • Journal Title

      鹿児島大学教育学部研究紀要(人文・社会科学篇) 58

      Pages: 25-37

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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