2007 Fiscal Year Annual Research Report
日本近現代文学における<津軽文化>に関する研究及び海外への紹介
Project/Area Number |
17520104
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
WESTERHOVEN J.N Hirosaki University, 教育学部, 教授 (40302012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
アンソニー・スコット ラウシュ 弘前大学, 教育学部, 准教授 (40451489)
笹森 建英 弘前学院大学, 社会福祉学部, 教授 (40003503)
畠山 篤 弘前学院大学, 文学部, 教授 (80131978)
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Keywords | 津軽三味線 / イタコ / 高木恭造 / 長部日出雄 / 高橋竹山 / 鬼 / 津軽文化 / 津軽社会 |
Research Abstract |
研究の目的は「津軽文化を海外に紹介」であったため、Westerhovenは総合的な序論を書いた。報告書の本文として、Rauschは「津軽」の社会的な分析、協力者のJohnsonは津軽三味線の伝統の分析、Westerhovenは津軽民謡の由来と社会的な意味の分析、笹森は津軽に於けるイタコとゴミソの宗教的な分析、最後に畠山は津軽の鬼の特殊について歴史的な分析を行った。一般の読者も楽しめるため、わざと論文ではなく、エッセーの形で書いたが、学者のためにも幅広い文献と人名・地名の付録を作成した。津軽文学から選んだ作品は、高木恭造作「婆々宿」と「相野」の他に、長部日出雄作「津軽じょんから節」、「津軽世去れ節」と「雪のなかの声」である。「婆々宿」意外、どの小説でもまだ翻訳されていない。読者に津軽文化の普遍性をより分かりやすくするには、37枚の写真をイラストとして挿入した。結果の報告書の総ページ数は、230頁である。 この報告書は、国内外の図書館に配布するつもりであるとともに、内容もう少し練ってから本として出版する可能性を検討したい。 報告書の取材のときに行った津軽民謡歌手とのインタービューは、今年度中『地域学』の掲載する予定である。
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Research Products
(2 results)