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2007 Fiscal Year Annual Research Report

両大戦間の在パリ日本人群像とフランス・モダニズムの展開

Research Project

Project/Area Number 17520198
Research InstitutionShirayuri College

Principal Investigator

篠田 勝英  Shirayuri College, 文学部, 教授 (20129894)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 星埜 守之  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (10238743)
澤田 直之  立教大学, 文学部, 教授 (90275660)
Keywordsパリ / 薩摩治郎八 / 藤田嗣治 / 岡本太郎 / 九鬼周造
Research Abstract

最終年次である本年度は,これまで収集した資料の分析を中心に研究活動を進めた.全体としては,3回の会合をもち,それぞれの調査の進捗状況の報告と意見交換を行った.
個別には,篠田がパリ国際大学都市本部所蔵の薩摩治郎八書簡を分析.日付のないものが多いため整理は難渋を極めているが,日本館設立の事情が明らかになりつつある.また薩摩の菩提寺,杉並区の真盛寺における調査を開始,遺族の意向を尊重した上で調査結果を成果報告書に盛り込む予定である.藤田に関しては,2008年12月に開催予定の国際シンポジウム(東京藝術大学,京都造形芸術大学共催)への参加を予定している.
岡本太郎については,星埜が岡本の著書および母かの子の書簡等を精査。30年代のシュルレアリスム,とくに画家クルト・セリグマン,芸術家メレット・オッペンハイムなどを重要な接点とした緊密な交流がこれまで知られている以上に密であったことが浮き彫りになった.さらに,一九五〇年代にも岡本とシュルレアリスムとの交流が続いていたことが,シュルレアリスム運動の機関紙『メディオム』などの分析から明らかになった.
九鬼周造については,澤田が甲南大学図書館に二度調査に赴き,同館所蔵のフランス滞在中の研究ノートや手帖(未公刊)を筆写.その分析を通して,九鬼がフランスで吸収した哲学の具体的な内容やフランス語やフランス文化摂取の実態が明らかになったとともに,帰国後の作品の萌芽となるメモなどが発見された.
以上のそれぞれの調査結果は成果報告書に盛り込む予定であるが,遺族の意向や著作権問題もあり,どの範囲まで公開できるかは微妙な問題も残っている.

  • Research Products

    (2 results)

All 2008 2007

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] ボルタンスキーとシュルレアリスム?2008

    • Author(s)
      星埜 守之
    • Journal Title

      水声通信 23

      Pages: 134-139

  • [Journal Article] ジャン=リュック・ナンシ-、あるいは哲学の翻訳の問題について2007

    • Author(s)
      澤田 直之
    • Journal Title

      立教大学フランス文学 36

      Pages: 15-29

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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