2007 Fiscal Year Annual Research Report
女性の主体構築の表象とイギリス・ルネサンス文化:社会的・歴史的意味とその変容
Project/Area Number |
17520201
|
Research Institution | Tokyo Woman's Christian University |
Principal Investigator |
楠 明子 Tokyo Woman's Christian University, 文理学部, 教授 (40104591)
|
Keywords | イギリス・ルネサンス / 女性作家 / メアリ・ロス / シェイクスピア / エリザベスI世 / ジェイムズ朝 / エリザベス朝演劇 / フェミニズム |
Research Abstract |
本年度は以下の研究・企画を実施した。 1.平成21年9月にMacmillan Palgrave(London)出版社に草稿を提出する契約を結んでいる単著:Gender and the Representations of Female Subjectivity in English Renaissance Literature: Greating Their Own Meanings(使用言語:英語)の第一章('Women and Marriage')の改訂と四章('Women and Queen Elizabeth')の草稿を改訂、二章('Women and Revenge')の草稿を執筆した。 2.平成19年7月、名古屋大学英文学会サマーセミナー公開講座において「Shakespeare作品からみるLady Mary Wroth-Love's Victorieを中心に」を講演した。 3.日本シェイクスピア協会会長として平成19年7月刊行のシェイクスピア協会編『新編シェイクスピア案内』の総責任者を務め、「はしがき」を執筆することにより、本研究をさらに広い視野から考察した。 4.平成19年8月には英国に1か月滞在し、大英博物館と、Lady Mary Wrothの実家であるSidney家の館のアーカイヴで本研究に不可欠な第一次資料のリサーチを行なった。 5.平成20年4月2日〜3日にChicagoで開催されるThe Renaissance Society of America学会のパネル「Lady Mary Wroth I」で口頭発表をするため、パネルのメンバーでWroth研究の第一人者であるProfessor Margaret Hannay(Siena College, USA)、 Professor Mary Ellen Lamb(Southern Illinois University, USA)とメールによる討論を繰り返し、口頭発表'Love's Victory as a Response to Shakespeare: A Configuration of Gender Distinctions'の草稿を完成させた。
|
Research Products
(4 results)