2006 Fiscal Year Annual Research Report
ポスト社会主義時代のモンゴル国における文学の伝統と刷新に関する研究
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17520224
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
岡田 和行 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (70143617)
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Keywords | モンゴル文学 / モンゴル国 / ポスト社会主義 / 民主化 / 伝統と刷新 |
Research Abstract |
平成18(2006)年は、大モンゴル帝国建国800周年およびダシドルジーン・ナツァグドルジ生誕100周年に当たる記念の年で、モンゴル国と中国でいくつかの記念学会が開催されたため、それらに出席して研究発表を行った。まず、8月8〜12日にウランバートルで開催された大モンゴル帝国建国800周年記念第9回国際モンゴル学者大会に出席し、第4部会(文化芸術部会)で「1932年のD.ナツァグドルジの獄中詩について」という題目の発表をモンゴル語で行った。本発表は「ナツァグドルジの1932年の投獄と獄中詩について」(『東京外国語大学論集』、第72号、2006年)に基づいており、発表後提出したペーパーはモンゴル国と内モンゴルの雑誌にも転載された。次に、12月10日に北京大学外国語学院で開催されたD.ナツァグドルジ生誕100周年記念国際学術討論会に出席し、「D.ナツァグドルジと詩『わが故郷』」という題目の発表をモンゴル語で行った。この学術討論会の記録集は北京大学から近々出版の予定である。またこれらとは別に、2007年2月2日、韓国ソウルにある壇国大学で開催された第22回韓国モンゴル学会国際学術会議に出席し、「日本におけるモンゴル文学研究」という題目の発表を日本語で行った。この発表は2007年度の韓国モンゴル学会誌に掲載予定である。これと関連して、モンゴル作家同盟機関誌の『ツォグ』にも「日本におけるモンゴル近代文学研究について」というモンゴル語の論説を寄稿した。なお第9回国際モンゴル学者大会期間中の8月10日、モンゴル作家同盟から「多年にわたりモンゴル文学を日本のみならず世界に向けて紹介し文学理論の研究・発展のため尽力」した功績が認められ、「文学功労賞」の表彰状とメダルが授与された。 本年度は国外(おもにモンゴル国)での研究発表と調査研究が中心だったので、ウランバートル在住の研究協力者D.ガルバータル教授(モンゴル国立大学)からは様々な資料提供と便宜供与を受けた。
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Research Products
(4 results)