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2005 Fiscal Year Annual Research Report

モン・クメール諸語間の統辞構造の差異に見る言語変化メカニズムに関する類型論的考察

Research Project

Project/Area Number 17520249
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionIbaraki University

Principal Investigator

藤井 文男  茨城大学, 人文学部, 教授 (40181317)

Keywords言語類型論 / 言語普遍論 / クレオール化 / 言語系統論 / 言語接触 / 借用関係 / 統辞論 / リングワ・フランカ
Research Abstract

今年度は本研究初年度に当たり、主にムンダ語に関する一次データを、この言語が行われるインド・ジャールカンド州のムンダ族居住区に赴き、インフォーマント・インタビューによって直接、収集する現地調査が中心となるため、まずはデータ記録・データ分析のための手段として、ポータブルながら比較的ハイ・パワーのパソコンを備品として購入し、調査に備えた。
今年度第一回の現地調査は、年明けの一月初旬に実施した。前研究までと違い、インフォーマントの全く当てのない状態での調査とならざるを得なかったことから、第一回の調査ではインフォーマント捜しが主たる対象となった。このため、今年度初回の出張ではこの種の調査では初めて、運転手兼通訳のインド人を現地調達し、ムンダ族が分布されるとされるジャールカンド州を中心に広範な地域を縦横に移動してインフォーマント確保のための予備調査を実施した。その結果、ジャールカンド州の州都であるランチー市近郊にもムンダ族が居住していることが判明し、この時点でインフォーマント候補者が確定できたので、第二回からは直接ランチー市に赴き、通常のインフォーマント・インタビューを実施するに至っている。
第二回目の現地調査は二月の中旬から実施した。研究者がインフォーマントの自宅に出向き、インフォーマント自身が英語を話さないため、同じムンダ族ながらムンダ語を母語としない隣人を通訳としてのインフォーマント・インタビューとなる展開だったため多分に効率は悪いが、それでも短期間ながらそれなりに貴重なデータが収集できた。三月中旬から実施した第三回目の現地調査も基本的には同じ手法を踏襲したが、途中からインフォーマントと通訳を研究者の滞在するホテルに招き、部外者から遮断された環境での調査に切り替えてからは効率もかなり改善された。この調子でいけば、今後あと一年ほどでムンダ語口語の基本的データが揃うものと思われる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006 2005

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] リレー連載「先住民たちの現在」第17話 モン語・モン族2006

    • Author(s)
      藤井 文男
    • Journal Title

      月刊・言語 2006年5月号

      Pages: 96-99

  • [Journal Article] 自然言語に於ける情報処理メカニズムと統辞構造の機能性の相関関係に関する包括的研究2005

    • Author(s)
      藤井 文男
    • Journal Title

      人文学科論集 43

      Pages: 55-83

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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