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2006 Fiscal Year Annual Research Report

ウガンダ西部のバンツー系諸語の声調の比較研究

Research Project

Project/Area Number 17520258
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

梶 茂樹  Kyoto University, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (10134751)

Keywordsウガンダ / ブンディブジョ州 / トーロ語 / ブィシ語 / アンバ語 / ツァ語 / 母音 / 声調
Research Abstract

隣国コンゴ民主共和国での政情不安から自粛していたウガンダ西部のブンディブジョ州において、言語調査を実施した。ブンディブギョ州にはルーエンゾリ山塊が南北に走っており、山岳部にはコンジョ族が、そして平地部にはブィシ族、アンバ族、ツァ族(ピグミー)、トーロ族が住んでいる。トーロ族は主として東のフォート・ポータル州の住人であるが、ブンディブジョ州はかつてのトーロ王国の一部であり、ブンディブジョ州にも住んでいるのである。さらにセムリキ川の平原部には牧畜民トゥク族が住んでいるが、彼らの言語はトーロ語である。
一般にブンディブジョ州の言語と民族は混乱している。ブィシ族は、誤ってアンバ族の一部とされることが多いが、この二つの民族は、まったく別の言語を話している。ブィシ語は、母音、声調ともバンツー祖語的性格を強く残している。例えば「頭」はトーロ語、コンジョ語では、それぞれomutwe、omutweであるが、ブィシ語ではmutueである。トーロ語、コンジョ語で半母音であるものがブィシ語ではuと本来の母音と声調を保持している。アンバ語は、系統としては同じくバンツー系であるが、ブィシ語、トーロ語、コンジョ語とは大きく異なっている。そして奇妙なことにツァ族(ピグミー)の言語とほぼ同じなのである。ただし、ツァ語には、しばしばアンバ語にはない語彙項目が現れ、これらは、国境を越えコンゴ側のイツーリに話されているビラ語のものである可能性がある。

  • Research Products

    (7 results)

All 2007 2006

All Journal Article (5 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Book (2 results)

  • [Journal Article] トーロ語の地名2007

    • Author(s)
      梶 茂樹
    • Journal Title

      生きる場の人類学

      Pages: 185-194

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] アフリカの多言語使用と国語問題2007

    • Author(s)
      梶 茂樹
    • Journal Title

      月刊言語 36・1

      Pages: 62-67

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] コンゴ・スワヒリについて、その1:英語からの借用とフランス語からの借用2007

    • Author(s)
      梶 茂樹
    • Journal Title

      スワヒリ&アフリカ研究 18

      Pages: 64-74

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 多様な言語の形成と言語の大分類2007

    • Author(s)
      梶 茂樹
    • Journal Title

      新世界地理アフリカI 11

      Pages: 68-78

  • [Journal Article] アフリカの言語は易しいか-バンツー系トーロ語の統語構造と声調の係おりにおいて検証する-2007

    • Author(s)
      梶 茂樹
    • Journal Title

      ARENA 4

      Pages: 44-51

  • [Book] A Rutooro Vocabulary2007

    • Author(s)
      梶 茂樹
    • Total Pages
      579
    • Publisher
      東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所
    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Book] リンガラ語20講2006

    • Author(s)
      アンドレ・モティンゲア, 梶 茂樹
    • Total Pages
      167
    • Publisher
      京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所

URL: 

Published: 2010-02-01   Modified: 2016-04-21  

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