2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17520265
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
遠藤 史 Wakayama University, 経済学部, 教授 (20203672)
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Keywords | 言語学 / ユカギール語 / 辞書作成 / 言語コーパス |
Research Abstract |
コリマ・ユカギール語についてコンピュータ入力による新しい言語資料のコーパス化を継続して進めた。過去の現地調査で収集した言語資料のコーパス化を前年度より継続して進めるとともに、新たに見出された資料2点に関しては、コンピュータ入力によるコーパス化を完了した。すでに出版済みの『コリマ・ユカギール語の輪郭』(2005年)における筆者自身の分析を批判的に検討し、コリマ・ユカギール語の形態音韻論的分析を深めるための考察を前年度より継続して進めた。動詞における形態音韻論的分析を発展させ、想定すべき基底形とそこからの派生に必要な形態音韻規則の定式化を進めるとともに、その内容を辞書項目にわかりやすく反映させるための枠組みと方法について検討を継続した。研究計画の最終年度にあたる本年度は、以上で行った分析の結果の一部をまとめるとともに、構築されたコリマ・ユカギール語の言語コーパスの紹介を行い、さらにそのコーパスの一部である民話資料に基づいて、将来の辞書作成のための重要な基礎的データとなるアルファベット順の単語リストを提示する冊子体の研究成果報告書『コリマ・ユカギール語辞書作成の基礎的研究』を刊行した。この報告書の中では、現在までに刊行された主要なコリマ・ユカギール語の語彙集・小辞典についても紹介と細部の検討を行い、この分野についての主要な研究の流れを俯瞰できるよう、資料としての充実にも努めた。これとは別に頻度順の単語リスト、および現在消滅の危機に瀕している言語の一つであるユカギール語全体を概観する論文を刊行した。
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Research Products
(3 results)