2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本語の引用助詞と形式名詞の発達-文法化、主観化、間主観化の過程
Project/Area Number |
17520277
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鈴木 亮子 慶應義塾大学, 経済学部, 助教授 (50306859)
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Keywords | 引用助詞 / 形式名詞 / 文法化 / 主観化 / 間主観化 |
Research Abstract |
18年度の研究実施計画に沿って説明する。 (1)平成17年7月の第9回国際語用論学会で「日本語の変化:主観化と間主観化を中心に(訳)」というパネルを組んだ際に行った口頭発表6篇を発展させてJournal of Historical Pragmaticsの8.2号(特集号)として出版するため、特集号のゲストエディターの一人として論文の校正作業を進めてきた(共同編者:小野寺典子氏)。平成19年4月現在、最終校正を終え、間もなく刊行予定である。特集号では紹介論文(共著)と私個人の論文を執筆しているが平成19年度の実績として掲載する。 (2)引用助詞と形式名詞の意味内容の主観化・間主観化に構文という観点が重要と考え分析を進めている。2006年9月の第4回国際構文理論学会にて、引用節と引用助詞の構文的機能について日本語とフィンランド語と比較した分析のポスター発表を行った。(題名:The use of morphemes as pragmatic particles and complementizers in Finnish and Japanese -A crosslinguistic comparison、ヘルシンキ大学Ritva Laury氏と共著。)また、Laury氏と共同で、2007年7月の第10回国際語用論学会で「従属節の会話における機能」というテーマでパネルを主催することになり、自らも引用節についての発表を準備中である。 (3)以上の活動をもとに、博士論文(1999年提出)を基にした本の執筆作業を進めている。
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Research Products
(3 results)