2007 Fiscal Year Annual Research Report
日本語の引用助詞と形式名詞の発達-文法化、主観化、間主観化の過程
Project/Area Number |
17520277
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鈴木 亮子 Keio University, 経済学部, 准教授 (50306859)
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Keywords | 引用助詞 / 形式名詞 / 文法化 / 主観化 / 間主観化 / 構文 / 談話標識 / 話しことば |
Research Abstract |
19年度の研究実施計画に沿って説明する。(1)2007年7月にスウェーデンのヨーテボリで行われたThe 10th International Pragmatics Conference(国際語用論学会)において、フィンランドのヘルシンキ大学のRitva Laury教授と、Subordination in conversation:Crosslinguistic analyses of form-function matchesというタイトルでパネルを共同主催し、9本の論文発表を行った。自分自身も、引用助詞の発達を、構文という観点から分析した論文を発表した。(2)この成果をJohn Benjamin社のStudies in Discourse and Grammarシリーズから刊行できることになったので(Laury氏と共同編集)、各著者に連絡の上、取り纏め作業を開始した。(3)John Benjamin社のTypological Studies in LanguageシリーズのCrosslinguistic Studies of Clause Combining:The Multifuncti。nality of Conjunctionsという論文集に, Quoting and topic-marking:Soemeobservations on the quotative tte construction in Japaneseという論文を寄稿し査読者のコメントに基づく修正作業・著作権譲渡書類の提出を済ませた。平成20年度に刊行が予定されている。(4)9月には日本認知言語学会において発表、エスノメソドロジー・会話分析研究会にて講演を行った。2000年以降に出版された参考文献の購入を進め分析に必要なデータの量を増やし、分析・執筆を継続している。
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Research Products
(7 results)