2007 Fiscal Year Annual Research Report
掲出字画像データベースの構築による『類聚名義抄』の漢字字体規範の研究
Project/Area Number |
17520290
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
池田 証壽 Hokkaido University, 大学院・文学研究科, 教授 (20176093)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
唐 イ 北海道大学, 大学院・文学研究科, 助教 (40455613)
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Keywords | 観智院本『類聚名義抄』 / 『篆隷万象名義』 / 漢字字体規範 / 国際研究者交流 / 韓国:台湾 |
Research Abstract |
1 観智院本『類聚名義抄』の掲出字のすべてについて、1字毎に切り出した画像とその所在情報を入力し、掲出字画像データベースを構築して、その漢字字体規範の記述に資する資料を作成した。掲出字数の総数は約42,000字であった。 2 この研究で作成した観智院本『類聚名義抄』掲出字画像データベースと『篆隷万象名義』掲出字画像データベースとを照合して、両者の漢字字体規範を対照できるシステムを構築した。『篆隷万象名義』掲出字画像データベースの修正・整備もあわせて行った。 3観智院本『類聚名義抄』と『篆隷万象名義』の掲出字とを照合・検討して、観智院本『類聚名義抄』の編纂過程の解明を進めた。その結果、『篆隷万象名義』の全掲出字約16,000字のうち、観智院本『類聚名義抄』に存在する掲出字数は約13,000字であり、その採録率は約80パーセントであることが明らかになった。これはこの研究で初めて解明された成果である。 4 漢字字書(画像・文字)データベースの構築手法の開発と意義について、研究成果を発表し、特に情報学関係の研究者との意見交換を行った。 5 韓国と台湾でそれぞれ開催された国際会議において、観智院本『類聚名義抄』データベースとそれを利用した漢字字体の研究について、発表を行った。あわせて意見交換と資料調査を行った。 6 研究成果をまとめ、研究成果報告書を作成し、関連の研究者に配布した。
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Research Products
(4 results)