2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17520314
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 捷 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20004088)
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Keywords | 学習英文法 / 生成文法 / 英語教育 / 文解析 |
Research Abstract |
本研究の最終目標は生成文法の成果に基づく学習英文法を作り上げることである。これまで生成文法の研究分野において膨大な研究成果があがっており、また、膨大な言語事実が発掘されているにもかかわらず、それを英語教育に効果的に適用・使用する努力がなされたことはほとんどなかったのが現状である。このような状況を打破し、現在英語教育が抱えている諸問題の解決に役立つような応用的研究が急務である。本研究は、英語学研究、特に生成文法の研究成果を英文法教育に反映させることによって英語教育の改善に役立て、社会的貢献を果たすことを目的としている。 生成文法の研究成果を取り入れた学習文法の枠組みに基づく学習英文法を作り上げるためには、(A)学習文法として必須な要素は何か(学習項目の選定)、(B)学習項目の配列はどのようにするのが適切か(学習項目の配列)、(C)生成文法の成果をどの程度盛り込むか(学習内容の説明方法)の3点について検討する必要がある。 本年度に行う主たる作業は、従来の学習文法の学習項目、項目の配列、記述内容に関わる問題点を徹底的に洗い出すこと、及び英語教育関係者とそれらの問題点について議論することであった。本年度は大学の入学試験問題を材料として、英文法に関わる資料を採取し、その一部に基づいて、成果を雑誌に報告した。 学習文法の枠組みの試案を作るにあたっては、学習項目の選定、その配列順序、学習内容の説明方法の要点・留意点・注意点などについて述べる必要がある。しかし最終的な説明方法は、学習文法書の完成をみてはじめて明らかになる。
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Research Products
(2 results)