2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17520338
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
尾崎 久男 Osaka University, 大学院・言語文化研究科, 准教授 (60268381)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
家入 葉子 京都大学, 大学院・大学院・文学研究科, 准教授 (20264830)
谷 明信 兵庫教育大学, 大学院・学校教育研究科, 准教授 (90236670)
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Keywords | 使役動詞 / ワードペア / 動作名詞 |
Research Abstract |
本研究の目的はWilliam Caxtonの言語全般における特徴を詳細に記述し、文体的な考察を行うことであったが、語彙面・統語面において、原典との比較を行い、翻訳の影響も考察した。テキストの電子化を進めるとともに、Caxtonの英語全般への調査範囲の拡大を視野に入れて、その際に有用になるであろうグロッサリーの一部を作成した。 後期中英語のGeoffrey Chaucerと初期近代英語のWilliam Shakespeareについての言語研究は多いが、両者をつなぐ15世紀の英語の研究は、それほど多いとは言えない。しかし、この時代はいわゆる標準英語が発達する重要な時期である。従来の研究は文学的な関心との関連で文献を選ぶ傾向にあったが、本研究では、むしろ英語の発達という言語的な側面から研究対象を定めた。Caxtonの言語についての研究は、現在でも、もっとも網羅的なものは、Paul de ReulのThe Language of Caxton's Reynard the Fox: a Study in Historical English Syntax (Gand & London, 1901)である。新しいところでは、Norman Blakeの研究が複数見られるが、いずれもde Reulに比べて、内容が限定的となっている。本研究では、先行研究での調査が不足している統語・文体に重点を置きながら、Caxtonの英語全般を視野に入れ、原典との比較も行った。 上に述べたように、15世紀の英語全般についての調査やCaxtonの英語についての先行研究は多いとは言えないが、一方で、標準英語の成立過程を理論化しようとする研究が盛んに行われている中で、15世紀の英語の具体的な発達を記述する研究がますます求められている。そこで本研究の成果を公表するため、国内外の学会で研究代表者・分担者はそれぞれ発表する機会を得た。
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