2005 Fiscal Year Annual Research Report
日本人ボランティアと外国人学習者の教室におけるコミュニケーションの研究
Project/Area Number |
17520346
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
尾崎 明人 名古屋大学, 留学生センター, 教授 (60119659)
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Keywords | 日本語教育 / 地域日本語教育 / ボランティア日本語教室 / 日本語ボランティア / 教室活動 / 教室談話分析 / 接触場面 / 異文化コミュニケーション |
Research Abstract |
1.教室アンケート調査 計画当初は愛知県下の日本語教室約50箇所に教室活動の実態調査を行う予定であったが、日本人ボランティア一人一人の活動状況を尋ねるアンケート調査を行うほうがより的確に状況が把握できると判断し、平成18年1月に愛知県下の日本人ボランティア1000名に23項目からなるアンケート調査票を配布し、2月末までに郵送により約500名から回答を得た。この高い回収率は本調査に対する日本人ボランティアの関心の高さをうかがわせるものである。調査票のうち選択肢のある設問の回答は既にエクセルに入力し、自由記述欄の入力作業は6月に終了の予定である。本調査により愛知県下で活動する日本人ボランティアの活動状況がかなり明らかになるものと期待される。なお、実支出額で「その他」の項目の経費が増えたのは返信用切手代のためである。 2.聞き取り調査 愛知県下の「保見ヶ丘日本語教室」「ことばの会」「愛知県国際交流協会日本語教室」の3カ所に調査協力の打診を行い、最終的に愛知県国際交流協会日本語教室をデータ収集のフィールドに選定した。 3.パイロット・スタディの実施 平成17年10月29日から平成18年3月25日まで、金曜日の夜と土曜日の午後、合計26回愛知県国際交流協会日本語教室を訪問し、授業見学を行うとともに参加ボランティアとの交流を深め、データ収集の環境作りに努めた。愛知県国際交流協会、日本人ボランティア、外国人学習者から調査の承諾を得て、予備調査として平成18年2月から3回にわたり日本語ボランティア1名と外国人学習者2名の活動状況を録音、録画することができた。広い研修室で8組ほどのグループが同時に授業を行っているので、雑音が問題であることが分かった。この問題を解消した上で、平成19年度には、本格的なデータ収集を始める。
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