2006 Fiscal Year Annual Research Report
遠隔地学習者の語彙習得を支援するタスクの開発とその効果に関する試行的研究
Project/Area Number |
17520348
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
隈本 順子 大分大学, 留学生センター, 教授 (60336245)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中溝 朋子 山口大学, 国際センター, 助教授 (70305217)
金森 由美 大分大学, 留学生センター, 講師 (80264323)
大岩 幸太郎 大分大学, 教育福祉科学部, 教授 (90223726)
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Keywords | 語彙習得 / メインタスク / プレタスク / ポストタスク / Web / 学習履歴 / 視覚情報 / モジュール型 |
Research Abstract |
本年度の研究実績は以下のとおりである。 まず17年度に作成した語彙タスクを充実させるためにいくつかの点で修正、改善に努めた。具体的には、応用練習における会話をより実用的なものに修正した。このタスクは語彙習得が目標ではあるが、タスクにおける質疑応答を日常の場面でも使えるように工夫することによって、単調さを幾分改善できたと思う。また、『げんき』のレッスン毎に練習できるように語彙の提出順序を入れ替えたタスクを追加することを検討した。学習者のニーズに合わせて練習が行えるようにテーマ別に語彙を並べたのだが、授業の進度に合わせて:L課から順に練習させることも可能にしたいと考えた。さらに、漢字の習得にも活用することにした。タスクでは語彙は全て仮名による入力になっているのだが、イラストを漢字に変えることによって漢字の読み練習にも活用できると判断した。 本年度中に下記の学会、研究会等でシステムのフィードバックを得るために発表を行った。 ・平成18年8月に第19回日本語教育連絡会議(リュブリヤーナ大学)「日本語初級学習者の語彙学習」と題する発表を行った。 ・平成18年9月に日本語教育方法研究会(東北大学)で「語彙習得のためのWebBTシステムの開発-自立学習の一助として-」と題する発表をした。 ・平成18年10月に日本語教育学会秋季大会(熊本県立大学)「語彙習得を支援するWebBTの開発」と題するデモンストレーションを行った。 ・平成19年3月に華中科技大学(中国式漢市)で「日本語教育共同シンポジウム」を開催し「語彙習得を目的としたWebBTシステムの開発」と題する発表を行った。 これらの発表後、寄せられたフィードバックなどを基にプログラム上の修正を行った。特に学習者がタスクを行う上で、より見やすい両面となるように、フォントをいろいろ変えてみて最も適切な表示両面を確定し、さらに辞書の整備を行った。
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Research Products
(4 results)