2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本語教育における「危ない表現」の発話行為及び発話意識に関する対照研究
Project/Area Number |
17520349
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
金城 尚美 琉球大学, 留学生センター, 教授 (60253928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 清方 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (20185838)
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Keywords | 社会言語学 / 対照言語学 / 日本語教育学 / 語用論 / 異文化間教育学 |
Research Abstract |
今年度は、本調査のための調査票を完成させ国内外で調査を実施し、データ収集を行った。またデータ整理方法およびやデータ分析方法の検討を行った。 1.調査票の作成 研究初年度に実施した「危ない表現」の使用意識を調査するためのパイロット調査をもとに、「危ない表現」の言語使用場面を特定した。また場面設定を明示し、発話者の視点等を明確に提示するために視覚的に情報を提示できる調査票を作成した。具体的には、相手を罵倒したりののしったりするような11の場面を特定し、発話者が男性の場合、女性の場合の視点を設定した。場面は4コマ漫画で提示し、台詞を挿入する自由記述形式とした。また被調査者の年齢や性別などの情報を得るためのフェース・シートを作成した。調査票は、日本語、タイ語、中国語(中国本土・台湾)、韓国語6種類を作成した。 2.調査の実施 日本国内では、沖縄と東京を中心に調査票を配布し実施した。また海外では、韓国(釜山・ソウル)、タイ(バンコク)、台湾(台北・台南)、中国(大連・北京)の各国で大学の研究者等の協力を得て調査を実施し、データ収集を行った。 3.データの整理方法・分析方法の検討 収集したデータをより効率的に整理するため、エクセルのフォーマットを検討した。また分析のための枠組みの検討を行った。 来年度は、引き続きデータ整理と分析を行い、成果を報告書にまとめ刊行する予定である。
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