2005 Fiscal Year Annual Research Report
英語教員に必要とされる実践的英語使用能力のニーズ分析と英語教員採用試験試行版作成
Project/Area Number |
17520364
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
渡部 良典 秋田大学, 教育文化学部, 助教授 (20167183)
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Keywords | 英語教員採用試験 / 妥当性 / ニーズ分析 / 実践的英語使用能力 / テスト / 評価基準・規準 / 模擬授業 / パフォーマンス・テスト |
Research Abstract |
英語教育関係の授業、教員研修、スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール指定校の先生方などに非公式な聞き取り調査を行ってきた。その結果英語教員にはおおよそ以下のような能力が必要とされていることがわかった。ALTとの授業準備の話し合いができる、指導案を英語で作成できる、学習者にわかる英語を使って英語指導ができる、英語の文献や情報を読んで指導に生かすことができる、学習者の英語を添削できる、教科書が理解できる、文法的な説明ができる、単語の意味を英語で説明できる、英語で行われる講習会などに参加して理解できる、英語で行われる講習会などに参加して発言ができる、等々である。指導環境や学習者のレベルなどによっても要求される英語力は異なると思われる。これらは未だ折に触れて得た情報であるが、少なくとも現在行われているような英語教員採用試験が測定している英語力とは大きく異なるように思われる。ましてTOEFL、 TOEIC、英検などのようなテストで測定はできない。 一方、既存の英語教員対象のテストとしてケンブリッジ大学が作成したTeaching Knowledge Test (TKT)を手に入れ、教員志望の大学生2年生30名に実施した。TKTは全て多肢選択問題形式であり、内容は指導法、文法知識、第二言語習得理論などを含んでいる。大学2年生なので未だ専門の授業は半期した受けていなかったのであるが、結果は予想よりもはるかに成績がよかった。わが国の教員採用試験にはより高いレベルの能力を測定でき、また記述式問題や面接、模擬授業などに相応しいタスクを作り、評価基準・規準を設定する必要があることがわかった。
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Research Products
(2 results)