2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17520377
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
田中 順子 Kobe University, 国際文化学研究科, 准教授 (90335406)
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Keywords | 第二言語習得論 / 冠詞 / 認知科学 / 意味論 / ウェブテスト / 英語 |
Research Abstract |
1.Pear Filmを使用してL1英語話者からデータを収集し、L1英語話者の参加者数を増やした。 2.冠詞クローズドテストをL1英語話者とL2英語話者に実施した。クローズドテストは、Ionin, Wexler, Ko(2004)で使用された40例の問題を使用し、紙媒体とウェブ媒体の両方で実施した。参加者はthe、 a、冠詞なしの3つの選択肢から解答を選択するとともに、自分の選択した解答の確かさを5段階で評定した。3.冠詞決定の際のプロトコールの収集に代えて、冠詞クローズドテスト-を解答する際に気付いたことや、解答を選択した理由を自由記述させるようにした。4.冠詞選択において日本語をL1とする学習者が誤りやすい要因を探索する為に、Ioninら(2004)にならい、definiteness, specificity, scope, speaker knowledgeの4つを要因として取り上げて分析を行った。5.実験用プログラムは、当初はPC上で走らせる予定であったが、PC用のプログラムよりも先にウェブ用の言語能力診断プログラムのプロトタイプを作成した。6.研究の総括を行い、今後の課題を明らかにした。Pear Filmを用いたnarrativeでの冠詞使用研究でも問題となったが、クローズドテストを使用した研究においても、mass-countの対比についての知識を試すような言語使用状況を作り、テスト項目として採用することが容易ではなかった。この点については、言語項目や研究方法の選択において、今後さらに検討を重ねる必要がある。
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Research Products
(4 results)