2007 Fiscal Year Annual Research Report
「多読の良さ」の再考とSlash Reading学習システムの構築
Project/Area Number |
17520383
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
徳見 道夫 Kyushu University, 大学院・言語文化研究院, 教授 (90099755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田畑 義之 九州大学, 情報基盤研究開発センター, 教授 (90207217)
冨浦 洋一 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 准教授 (10217523)
田中 省作 立命館大学, 文学部, 准教授 (00325549)
木村 恵 獨協大学, 外国語学部, 専任講師 (60409555)
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Keywords | 外国語教育 / スラッシュ・リーディング / フレーズ・リーディング / 言語処理 / 教材開発 / 語彙習得 |
Research Abstract |
本年度の主な成果は次の通りである。 1.スラッシュ・リーディングの教材の作成と蓄積 昨年度構築したスラッシュ・リーディング教材作成システムを実際に活用し、スラッシュ・リーディング用の教材を開発・蓄積した。英文書の総数は256、延べ語数は42,529で、作業は人文系大学院生一人が従事し、効率的に教材開発できることを確認した。これらの教材は元の英文書の作成者の好意により、インターネット上で公開している。http://www.cl.ritsumei.ac.jp/CALL/SR/Materials/Kitao/ 2.スラッシュ・リーディングに基づいた学習プリント作成支援 「同様の教材作成ツールを開発している研究グループと連携し、FileMakerによるアプリケーションをフロント・エンドとしてスラッシュ・リーディング教材作成システムを活用した、英文読解学習プリントの作成ツールが開発された。 3.教材評価にかかわる、特に語彙的特徴の調査 リーディング教材の評価で重要な役割を果たす語彙について調査を行った。読解の障害となる語彙は、未知語や低頻度な単語だけでなく、初出の時期が早い基本単語も含まれていることも示唆されている。このような語彙は必ずしも単純に教科書での出現時期等で規定されるとは限らない。そこで、専門家らによって予想される単語の習得時期と、単語のさまざまな特徴との関係を明らかにすることを試みた。 4.Webからの教材収集のための要素技術の開発 文書の母語話者性の推定に関して、統計的仮説検定の考え方を導入した新しい理論を構築し、実験的に従来より高い精度が示された。
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