2008 Fiscal Year Annual Research Report
初等英語教育におけるALT、JTEおよびHRTの特性を生かした教育方法の研究
Project/Area Number |
17520400
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Research Institution | Tsuda College |
Principal Investigator |
田近 裕子 Tsuda College, 学芸学部, 教授 (80188268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 さと子 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (50228574)
高橋 裕子 津田塾大学, 学芸学部, 教授 (70226900)
吉田 真理子 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (10230765)
川上 典子 鹿児島純心女子大学, 国際人間学部, 准教授
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Keywords | 初等英語教育 / ALTの活用 / JTEとHRTの役割 / ティーム・ティーチング / 教授法研究 |
Research Abstract |
1.小平市立の全小学校19小学校における教員研修を行い、小学校英語活動のあり方を理論と実践において伝えた。実践的な研修を行うことにより、教員にとってある程度安心して2011年の必修化を受け止めることが出来るようになった。 2.小平市だけでなく、国立市教育委員会、西東京市の小学校、国分寺市の小学校などを訪問し、そこでの研修を通して、内容重視の英語活動について理論と実践において理解を広め、HRT(担任)への働きかけを行った。 3.交流館自主フォーラム「小学生英語のひろば」の活動として、春の講座、夏の英語劇指導、「Let's国際交流」などの活動を行い、小学生の英語への取組について研究すると同時に、学生による小学生へのかかわりの実現とその指導を行った。 4.HRTによる英語活動について、日本全国からの研究成果をまとめるために、2008年12月13日(土)と14日(日)に津田塾大学AVセンターにおいて「学級担任主導の英語活動-実践報告」と題してフォーラムを開催した。宮城県(1校)、東京都(4校)、岐阜県(1校)、鹿児島県(1校)の小学校からの報告と、佐賀県(教育委員会)の講演および関係研究者により、小学校英語活動におけるHRT(担任〉の主導的役割の実績について報告を行った。いずれも完成度の高い実践報告であり、参加者から講評を得ることができた。本フォーラムにおいては、HRTの授業内容に関する指導力や創意工夫の優れた点が望ましい形で引き出され、HRT主導による英語活動の今後方向性が明らかになったと言えよう。一方、英語の言語的指導の点ではさらに研究を重ねる必要があることなども明らかになった。 5.今後の課題は、2011年度から担任主導で行われる英語活動を、ALTおよびJTEがサポートできる側面から、実践的にどのように支えていくかであろう。さらに指導法および教材についての研究を重ねる必要がある。
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