2005 Fiscal Year Annual Research Report
英語言語運用能力育成場面におけるメタファーの効果的利用
Project/Area Number |
17520411
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Matsue National College of Technology |
Principal Investigator |
飯島 睦美 松江工業高等専門学校, 人文科学科, 助教授 (80280436)
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Keywords | 英語教育 / 言語運用能力 / メタファー / 思考力 |
Research Abstract |
本研究の目的は「メタファー理解・産出に関わる類推と英語慣用メタファーのイメージ・スキーマに着目し,更に学習者の認知スタイルを考察し授業効果を高める方法を考察した上で,メタファーを言語材料としての英語言語運用能力育成の具体的授業方法を考案する」である。平成17年度では次の6点を研究計画に挙げた。 1.外国語学習におけるメタファー利用の可能性に関する文献調査まとめ 2.外国語によるコミュニケーション能力とメタファー能力の関係に関する文献調査まとめ 3.外国語によるコミュニケーション能力とメタファー能力の関係に関する実験・結果考察 4.認知スタイルに関わるアンケートとテスト実施・結果考察 5.メタファー利用の試験的教材作成 6.授業におけるメタファー利用教材の試験的導入 上記3と4の実験を日本・中国・韓国で平成17年前半に実施し,上記1から4について助言者である英国バーミンガム大学のDr.Littlemoreからの詳細にわたる的確な指摘と意見も参考として論文としてまとめた。この研究成果は,平成17年度後半からの学会等(教育心理学会等)において発表を行ってきた。米国で開催されたTESOL学会やOn-line methods in children's language processingワークショップ参加時の各国研究者との意見交換が本研究の進展にもたらすものは大きい。平成17年度の研究では「メタファー能力に関わる類推力,言語的創造性,言語的思考力は,英語運用能力・英語コミュニケーション・ストラテジーと相関関係にある」ということを裏付けることができた。平成18年度研究内容は,上記5,6の効果を検討することから始まる。平成17年度にまとめた論文とこの結果を合わせた内容を論文として仕上げ,研究成果を発表していきたい。
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