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2005 Fiscal Year Annual Research Report

オスマン朝のアーカイブズの復元に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 17520415
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionTokyo University of Foreign Studies

Principal Investigator

高松 洋一  東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 研究員 (90376822)

Keywords史料学 / 西アジア史
Research Abstract

1.画像データベースの構築
研究代表者は、トルコ共和国のイスタンブルにある総理府オスマン文書館およびトプカプ宮殿博物館文書館において、オスマン朝の中央政府とエジプト州との間でやりとりされた通信にかかわる史料を中心としたアーカイブズ史料の複写を10年以上かけて網羅的に収集する一方、これらの手元に蓄積してきた複写をもとに、テキストを主体とするデータベースを作成してきた。初年度である平成17年度の研究実績として、これまでに収集したアーカイブズ史料の複写をスキャナで取り込んで電子化したうえで、画像情報としてデータベース化し、さらにこうして構築した画像データベースに、従来のテキスト主体のデータベースを連関させるという基礎的な作業を行なった。
2.イスタンブルの総理府オスマン文書館における現地調査
オスマン朝のアーカイブズの全体像の解明のために従来蓄積してきたデータを補完する目的で、平成17年11月4日から27日にかけて、イスタンブルの総理府オスマン文書館において、オスマン朝の官僚機構におけるアーカイブズ管理に関する調査を行なった。大宰相府および財務長官府を出所とする主に18世紀後半に成立した帳簿十数点、文書数百点を閲覧し、閲覧した帳簿の必要な頁と大半の文書の複写をとった。この調査の結果、従来の研究ではあまり顧みられなかった財務長官府の帳簿群の中に、起草部局の相違により、二つの異なるタイプの勅令の記録簿が存在することが確認できた。また11月17〜18日に開催された国際トルコ・アーカイブズ・シンポジウムに参加し、総理府オスマン文書館における資料の公開状況の問題点に関する新たな知見を得た。この問題に関しては、マルマラ大学文学部教授アリ・アクユルドゥズ博士からも貴重な情報を提供いただき、あわせてアーカイブズ資料の公刊方法についての議論も行なった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] トルコ・総理府オスマン文書館---電子化に向かう途上国最古のアーカイブズ2005

    • Author(s)
      高松 洋一
    • Journal Title

      アジ研 ワールド・トレンド 114

      Pages: 24-25

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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