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2005 Fiscal Year Annual Research Report

魏晋南北朝における血縁的および地縁的結合の歴史的関係の研究

Research Project

Project/Area Number 17520479
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

中村 圭爾  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00047383)

Keywords魏晋南北朝 / 血縁的関係 / 地縁的関係 / 墓誌 / 系譜 / 姻戚関係 / 家族 / 地域社会
Research Abstract

本年度の研究計画は、魏晋南北朝における血縁的および地縁的結合の実態に関する史料調査であり、この計画の遂行のために、血縁的および地縁的結合に関する記事が多数存在すると見られる魏晋南北朝時代の墓誌に対して、集中的に調査を実施した。なかでも、墓誌記事における家族関係、姻戚関係を重点的にファイル化し、また地名に焦点をあてて、人物と出身地・赴任地・死亡地・墓地の関係を調査した。これらは当初の計画時に予期できなかった大量のデータであることが判明し、調査を一部次年度に持ち越すとともに、次年度にはこれらを墓誌人名・地名索引として、紙媒体およびデータベースによって公表する予定を立てている。
この調査の過程で、およそ以下のような点が把握できた。まず、大多数の墓誌に見られる系譜関係記事は、墓主本人の数代前までさかのぼることが珍しくないばかりか、曾祖・祖・父の兄弟およびその配偶者と配偶者の祖・父、その兄弟におよび、姻戚関係についても、墓主の配偶者とその兄弟・父・祖からその配偶者まで、非常に広範であることが確認できる。これは当時の血縁的関係の範囲と性格について、重要な事実と考えられる。
さらに、墓誌記事における地名の分析からは、かれらの婚姻が地縁的要素をかなり重要な紐帯にしていることを予測できる。しかしながら、一方で一地域社会における複数の家族の地縁的関係が、血縁的関係以外に把握しにくいところがあり、血縁地縁両関係の関連については、なお今後に検討が残されている。

Research Products

(1 results)

All 2005

All Journal Article

  • [Journal Article] 建築、その伝統と革新2005

    • Author(s)
      中村 圭爾
    • Journal Title

      アジア遊学 78

      Pages: 34-53

URL: 

Published: 2007-04-01   Modified: 2016-04-21  

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