2007 Fiscal Year Annual Research Report
ミャンマーの文化行政と文化遺産に関する歴史人類学的研究
Project/Area Number |
17520556
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
高谷 紀夫 Hiroshima University, 大学院・総合科学研究科, 教授 (70154789)
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Keywords | シャンマー / 人類学 / 文化行政 / 文化遺産 |
Research Abstract |
本研究は、多民族国家ミャンマー(旧ビルマ)が、1948年の独立以降どのような文化行政を実施し、その脈絡において、諸民族文化がどのように選別認定されてきたかについて、現地資料を活用して分析を試みることを主目的とする。本研究では、独立以前の英領植民地時代に、多数民族であるビルマ族に関する考古学資料を中心とする文化行政が実施され、間接統治下にあった非ビルマ系の少数民族文化がその管轄外にあったが、連邦制を採用した独立以降において、次第に文化行政の対象として位置づけられ、1990年代以降に入るとビルマ族中心の国民文化形成政策と相克していく過程に着目している。 本年度は、旅費の活用により、研究課題に関係する現地の研究機関に出向し、英領植民地時代のミャンマー(旧ビルマ)の文化行政と文化遺産に関する歴史資料の蒐集を行い、その蓄積を図ると共に、海外共同研究者等との情報交換を行った。具体的な訪問先は、ミャンマーの歴史委員会、大学歴史研究センター、SEAMEO-CHAT Regional Centre(東南アジア教育省組織歴史伝統地域センター)、ヤンゴン大学人類学科などである。 本年度は、最終年度であり、報告書作成に着手した。実施中の民族学者ミンナイン(Min Naing)を中心とする民族論的状況に関する論考を準備しており、年度末には脱稿する予定である。
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Research Products
(1 results)