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2006 Fiscal Year Annual Research Report

北海道における民俗芸能の伝承に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17520567
Research InstitutionHistory Museum of Hokkaido

Principal Investigator

舟山 直治  北海道開拓記念館, 学芸部, 研究員 (90181445)

Keywords民俗芸能 / 伝承 / 保存会 / 地域間交流 / 記念式典 / 祭礼 / 松前神楽 / 七夕踊り
Research Abstract

本研究課題は、北海道の民俗芸能を取り上げて、それが道内で伝承している経緯について集積することを目的としている。調査対象は、道内で現在も伝承している民俗芸能を中心にとりあげるとともに、すでに途絶えて博物館や神社等に保管されている有形の資料を含めている。最終的には、民俗芸能に関わる有形・無形からなるデータの集積を基に、道内の民俗芸能と関連する道外地域の伝承事例と相互に比較し、北海道における民俗芸能の芸態とその特徴について明らかにしたいと考えている。
本年度の調査は、まず、記念式典など観光事業に関わる民俗芸能について、主に松前城築城400年記念にかかわった民俗芸能の2つの側面について調査を行った。1には祝賀式典に花を添えた松前祇園喉子、松前神楽、清浦雨竜太鼓、松前古城太鼓の披露状況と、2には共催事業として道内6地域の奴行列を紹介した北海道奴振大会を記録した。
次に、19世紀以前から伝承されている民俗芸能調査については、道南地方(松前町白神大明神、福島町白符三社神社)における神事の中松前神楽を奉納する形態を調査した。
さらに、19世紀後半以降に道内へ伝承した民俗芸能が中断した後、どのように復活させ、継続させていくのかを明らかにするために、約100年ぶりに長浜神社へ復活奉納した利尻麟麟獅子舞、創設100年を迎えた狸々獅子五段くずし舞の定点観測を行った。
そして、風流系のタナバタ祭りとして白神七夕、白符荒馬舞の現状把握を行った。
しかしながら、本年度においては道内の民俗芸能の伝承元となった道外地域の伝承事例についての調査は十分ではなく、都府県の教育委員会が行った調査などを参考にして調査を進める必要がある。
また、この2年間の調査は、伝承保存会などが管理しているものを中心に実施しており、すでに途絶えて博物館や神社等に保管されている有形の資料については、まったく掘り起こしていないといえる。したがって、後半の2ヵ年には、伝承過程における定点観測に加え、道内においては伝承が途絶えて神社や博物館などに保管してある民俗芸能関連資料の調査、および道外地域の伝承事例について調査し、類似する地域の有形資料と相互に比較することによって、北海道における民俗芸能の特徴と消長について明示したいと考える次第である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 北海道における民俗芸能の伝承に関する研究 2006(平成18)辺土調査概要2007

    • Author(s)
      舟山直治, 為岡進
    • Journal Title

      北海道開拓記念館調査報告書 第46号

      Pages: 83-96

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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