2005 Fiscal Year Annual Research Report
触法少年・虞犯少年に対する少年法・児童福祉法の二元的保護システムに関する考察
Project/Area Number |
17530056
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
石川 正興 早稲田大学, 大学院・法務研究科, 教授 (50120902)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 則芳 国士舘大学, 法学部, 教授 (50138161)
小西 暁和 早稲田大学, 法学学術院, 助手 (20366983)
守山 正 拓殖大学, 政経学部, 教授 (90191056)
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Keywords | 触法少年 / 虞犯少年 / 少年法 / 児童自立支援施設 / 夫婦制 / 交代制 |
Research Abstract |
1)3ヵ年の研究計画の初年度に当たる2005年度は、触法少年・虞犯少年に対する二つの異なる系列の収容施設を参観するとともにアンケート調査を行った。一は少年保護司法システムに組み込まれている少年院であり、他は児童福祉行政システムに組み込まれている児童自立支援施設である。これらの施設は前者が53、後者が58とその数が多いのみならず、所在地が全国に散らばっているために、そのすべてを参観してアンケート調査を実施することは困難である。そこで、対象を絞ることにした。 2)対象選択に当たっては、第一に、少年院は全国8つの矯正管区の下にシステム化されており、他方児童自立支援施設は国立の2施設と私立の2施設を除いて地方公共団体が運営しているものの、矯正管区にほぼ対応したブロックごとの連携が比較的密接であること、第二に児童自立支援施設の処遇形態は大別すると夫婦制と交代制とがあることを考慮した。具体的には、児童自立支援施設として概ね夫婦制を採用している北海道地域と近畿地域に絞り、この二つの地域にあるすべての少年院と児童自立支援施設を参観してアンケート調査を実施した。 3)二つの異なる系列の施設をあり方を比較検討することが本調査研究の目的であるが、2005年度の調査対象とした児童自立支援施設は夫婦制を採用している施設に限定しているので、今後は交代制の施設を重点的に調査することが課題として残されている。
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