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2005 Fiscal Year Annual Research Report

民法における類推適用の実証的研究

Research Project

Project/Area Number 17530064
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

中舎 寛樹  名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10144106)

Keywords類推適用 / 法規解釈 / 民法
Research Abstract

本年度は、3年計画の初年度にあたるので、類推適用判例データベースの構築作業を中心に、以下の研究を行った。
1.データベース構築に伴う作業環境の整備
データベース化に伴う作業環境を整備するために、裁判例を検索するためのキーワードを検討し、検索用語として、趣旨、法意、精神など25項目を設定し、これに基づき、裁判例の検索・収集を行った。ただし、その作業過程で、用語の重複などを考慮すると、検索キーワードとしては341項目あること、1項目の裁判例数が膨大であることから、項目をさらに絞り込まなければならないことが判明した。また、関連データとリンクを張るとした場合の方法等についても課題があることが分かった。しかし、これらの検討を経て、おおよその方向性は確立できたので、次年度は、作業を進展できると考えている。
2.類推適用裁判例の抽出作業
本年度は、当初、個々の裁判例抽出作業を研究補助者の利用により行うことを予定していたが、この作業を行うためには、類推適用に関する予備的・基礎的な知識を有していることが必要であり、そのような観点からの適切な補助者を確保するにいたらなかったので、実際の作業が遅れることになった。しかし、次年度は補助者を確保できる見込みであり、比較的短期間に抽出作業を完了することができると考えている。
3.類推適用関連文献・資料の収集
類推適用問題は、民法解釈の基礎理論と密接な関連性を有していることがら、類推適用に関する国内外の文献や資料を収集した。ただし、外国の文献は、実務的な法規解釈の方法に関するものが主であることも判明した。次年度は、この分析を試みたい。
4.関連業績の公表
以上の研究を行う過程で、関連する研究業績として、個別の類推適用裁判例に関する判例評釈を法律雑誌および分担執筆の図書に合計4編公表し、また、類推適用に関する学生向けの解説書を1冊刊行した。

  • Research Products

    (4 results)

All 2005

All Journal Article (2 results) Book (2 results)

  • [Journal Article] 法人代表者の権限濫用に対する民法九三条但書・九四条二項の類推適用と善意・無過失の主張立証責任2005

    • Author(s)
      中舎寛樹
    • Journal Title

      私法判例リマークス 31号

      Pages: 6-9

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] 契約者貸付けと478条の類推適用2005

    • Author(s)
      中舎寛樹
    • Journal Title

      別冊ジュリスト 民法判例百選II〔新法対応補正版〕

      Pages: 86

  • [Book] 判例講義民法II債権〔補訂版〕2005

    • Author(s)
      中舎寛樹(奥田昌道ほか編)
    • Total Pages
      244
    • Publisher
      悠々社
  • [Book] 解説 類推適用からみる民法2005

    • Author(s)
      中舎寛樹(椿寿夫・中舎寛樹編著)
    • Total Pages
      300
    • Publisher
      日本評論社

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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