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2006 Fiscal Year Annual Research Report

空間的投票理論による政党と選挙区との一次元政策空間での位置決めの理論的実証的研究

Research Project

Project/Area Number 17530097
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

岸本 一男  筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 教授 (90136127)

Keywords空間的投票理論 / 政策位置 / 都市農村対立軸 / 選挙の対立軸 / 日本国国政選挙 / 多峰性関数最大値問題 / 市区町村別得票数 / 英国国政選挙
Research Abstract

本研究は,政党得票数データから単純に方程式を解くことで政党と選挙区の政策座標が同時に定まることを利用して実データに対してパラメータの推定を行うものである.高次元空間での多峰性関数の最大値問題を解くこととなり,膨大な計算時間が要求される.平成17年度の計算で既に丸1日程度の計算時間でほぼ正確な解が得られるようになっていたが,今年度は更にプログラムの改良を進め,ほぼ1時間程度の計算で昨年度より正確な解が得られるようになった.特に,昨年度までは小政党の座標位置にしばしば計算値の不安定が見られたが,本年度の改良により解はほぼ安定に得られるようになった.
以上の結果を受けて実証研究を進めた.日本の国政選挙では選挙区の都市農村度を示す指標と座標値の間に0.7程度の高い相関が見られ有効性が検証された.これは,日本の国政選挙では左右のイデオロギーの対立以上に都市農村の対立が大きいことを示しており,新たな問題提起となっている.
同じ要領で英国国政選挙の分析を行うと,都市農村軸は有意ではあるものの日本ほど大きくなく,自営と失業を結ぶ軸と座標値の間にほぼ0.7程度の高い相関が検出された.2力国で意味ある結果が得られたので,ほぼ実用化に目処がついたと考えている.
実証研究においては,日本の国政選挙に係わる利用可能なデジタルデータの不足に悩まされている.この問題を解決するため,日本の国政選挙データ,国勢調査データについてデータベースの作成も平行して行った.簡単な計算結果から,むしろ日本史に係わる新しい結果も得られている.

  • Research Products

    (6 results)

All 2007 2006

All Journal Article (6 results)

  • [Journal Article] 参議院選挙(全国区)(第11回)に関する市(区)町村別候補者別得票数データベースの作成2007

    • Author(s)
      山本光代
    • Journal Title

      平成18年度多目的統計データバンク年報 83

      Pages: 19-28

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] 有権者の「誠実な投票」を仮定した場合の英国3政党の政策位置2007

    • Author(s)
      山崎渉平
    • Journal Title

      平成18年度多目的統計データバンク年報 83

      Pages: 73-78

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] 戦前戦後の有権者投票行動の連続性と不連続性---有効候補者数からのアプローチ---2007

    • Author(s)
      前田貢一
    • Journal Title

      日本政治学研究 (印刷中)

  • [Journal Article] 国勢調査(1960年及び1965年)に関する市区町村別データベースの作成2006

    • Author(s)
      山本光代
    • Journal Title

      平成17年度多目的統計データバンク年報 82

      Pages: 41-47

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [Journal Article] 参議院選挙(比例代表)(第13回-第17回) 市(区)町村別政党別得票数データベースの作成2006

    • Author(s)
      山本光代
    • Journal Title

      平成17年度多目的統計データバンク年報 82

      Pages: 49-55

  • [Journal Article] 得票数から政党と選挙区の政策座標計算-有権者意見分布正規性仮定の妥当性-2006

    • Author(s)
      久保隆宏
    • Journal Title

      応用数理学会論文誌 16

      Pages: 205-216

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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