2005 Fiscal Year Annual Research Report
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17530145
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| Research Institution | Kyushu University |
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Principal Investigator |
三浦 功 九州大学, 経済学研究院, 教授 (30239173)
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| Keywords | 公共調達 / 総合評価方式 / 情報の非対称性 / ゲーム理論 / PFI |
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| Research Abstract |
PFI及び価格と品質を考慮した入札制度(総合評価方式)について研究を進めてきた.
1.PFIと総合評価方式に関する文献サーベイを行った.
2.PFIに関する調査研究を実施した.
(1)英国PFIセミナー(於名古屋国際会議場)に出席し,英国におけるPFIの現状把握に努めた.
(2)わが国におけるPFIの実施動向を把握するため,札幌市,福岡市で開催された各セミナーに出席した.さらに,留辺蘂町(北海道)に赴き,PFIによる一般廃棄物処理施設の視察と調査を行った.これらの研修を通じて,わが国では,PFIにおける官民のリスク分担が必ずしも適切に行われていない現状が浮き彫りになった.
3.価格よりも品質重視の加算方式により落札者を決める総合評価方式をモデル化して,ゲーム理論により,理論的分析を試みた.その結果,調達者によって事前に抽出された離散的な入札価格を下に,入札業者に価格競争をさせる場合には,次善の意味で効率的な均衡解が実現できることを明らかにした.さらに,こうした総合評価方式を用いる場合でさえ,落札業者が高品質の財を供給できる場合でも,コスト節減のため,実際には低品質の財を供給する可能性が生じることも明かになった.
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