2007 Fiscal Year Annual Research Report
アメリカ巨大企業における中間管理者層の形成過程:1920-1960
Project/Area Number |
17530257
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
谷口 明丈 Tohoku University, 大学院・経済学研究科, 教授 (20103228)
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Keywords | 中間管理者層 / ビジネス・スクール / キャリア・パス / ゼネラル・エレクトリック社 / デュポン社 / ウォートン・スクール |
Research Abstract |
本研究は3つのプロジェクトから構成されている。第一は、ゼネラル・エレクトリック社において中問管理者層がどのように形成されてきたのか、彼らは企業内でどのような機能を果たしていたのか、彼らはどのようにリクルートされ、どのように教育され、どのようなキャリア・パスをたどったのか、以上の点について、中間管理者層の形成がはっきり見えてきた1920年代から、その確立期である1950年代までの時期について明らかにすることである。第二は、デュポン社について、同様の諸点を同じ時期について明らかにすることである。第三は、アメリカ巨大企業における中間管理者層の形成に学校教育とりわけビジネス・スクールがどのような役割を果たしたのかを、ペンシルバニア大学ウォートン・スクールをとりあげて明らかにすることである。 本年度も昨年度に続いてゼネラル・エレクトリック社の職員録より作成されたデータベースにもとづいて、部門別、機能別の中間管理者層の動向を把握することによって、彼らがどのようにして形成され、どのようなキャリア・パスを歩んだのかを明らかにし、また、有名なBlue Booksをはじめとする社内教育用の教材と最近の教育システムの変化の分析を通じて、中間管理者層の教育の実態と、求められた管理者像の変化を明らかにすることが試みられた。さらに、取締役、役員の経歴に関するデータベースなどを利用して学歴、リクルートと昇進の実態を把握する作業を続けた。デュポン社については、膨大な部門別の組織図と電話番号帳にもとづいてゼネラル・エレクトリック社と同様のデーターベースを作成するための準備作業を引き続き行った。ウォートン・スクールについては、すでに収集済みのウォートン・スクールの卒業生の個人記録の整理と予備的分析を続けて行った。 また、Schenectady Museum、Hagley Museumとペンシルバニア大学で以上の作業に必要な資料を収集した。
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