2007 Fiscal Year Annual Research Report
中小・零細規模企業における経営戦略とTQM活動の理論とその応用
Project/Area Number |
17530289
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
志村 健一 University of the Ryukyus, 法文学部, 教授 (20126650)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
与那原 建 琉球大学, 法文学部, 教授 (30182843)
牛窪 潔 琉球大学, 法文学部, 教授 (30284938)
|
Keywords | TQM活動 / 組織学習 / マーチの組織学習モデル |
Research Abstract |
(研究目的)中小・零細規模企業におけるTQM活動の導入・展開・定着について、TQM活動の理論的な検討を行い、TQM指導実践上の困難を克服することを目的とする。 (研究実施計画1,2)県内企業の聞き取り調査を行い、我々のモデルの適用可能性について検討を行ない、最終年度に向けてデータによる検証準備を行った。ISO9001取得企業においても品質マネジメントシステムの有効性に重点が置かれるようになってきており、改善活動への積極的な関わりが期待される。ISO9001審査員への聞き取りなどでは、中小零細企業に適した何らかの方法が必要であることが感じられ、前回の研究報告を改善した方法を検討作成している。その他、設備に関する改善活動であるTPM活動についても、進んでいる企業1社については引き続いて経過の聞き取りを行なった。 (研究実施計画3,4)研究を進めてゆく中で、TQM活動における概念などをどう学習してゆくかに関する学習プロセスについて組織学習論の立場からの理論的な検討を行なってきたが、今回はこれまでの成果を論文として投稿することができた。この論文により非均衡ロックインに関する基本的な性質を明らかにできたと考える。またシミュレーション実験に使用したプログラムを学術リポジトリに公開した。これによりまだ決着のついていない知識レベルに関する問題などについてのより客観的な検討が可能になると考えている。またシミュレーション実験とは別に理論的検討を行い、これについても学会発表を行なった。現在この発表で検討されていなかった部分を含め、さらに精緻化し論文とする準備を行っている。
|
Research Products
(4 results)