2005 Fiscal Year Annual Research Report
土壌汚染に関する財務ディスクロージャーの方向性-諸外国のRC加入企業の実態調査-
Project/Area Number |
17530346
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
平井 克彦 明治大学, 経営学部, 教授 (20139455)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石津 寿惠 明治大学, 経営学部, 助教授 (70337004)
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Keywords | 土壌汚染 / 財務リスク / 環境負債 / ディスクロージャー |
Research Abstract |
当研究は、土壌汚染の関する会計基準とそのディスクロージャーの実態について研究しようとするものである。研究初年度の平成17年度は、(1)内外における土壌汚染に関する会計基準の文献収集・読み込み、(2)日本における土壌汚染に関する企業の財務ディスクロージャー資料の収集・読み込み、(3)日本における土壌汚染に関するヒアリング・見地調査などを行うという計画を立てた。 (1)については、豊富な文献収集により、土壌汚染に関する法律上及び会計基準上の各国の規定についてとりまとめを行い、後掲した雑誌論文に結果を発表した。(2)については、まず、平成14年11月から17年11月までの間における土壌汚染事故に関する新聞記事を収集し、該当する企業の有価証券報告書と環境報告書を入手し、事故に関する財務ディスクロージャーの実態を調査した。ここまでは既に終了している。現在、RC加盟企業における土壌汚染についての財務ディスクロージャーについて有価証券報告書と環境報告書の記載事項について調査中であるので、これがまとまり次第、土壌汚染事故企業についての調査結果とともに原稿執筆することとしている。(3)については、日本RC協会、上山試錐工業(札幌市、土壌汚染調査企業)、直島・豊島(香川県、産業廃棄物処理施設)、びわこ銀行(滋賀県、環境配慮融資)、堀場製作所(京都市、環境測定機器製作)などを訪問し、現地視察を行うとともに実務者と土壌汚染の技術、要するコスト、財務ディスクロージャーなどについて有意義な意見交換を行った。 上記のように、本年度の研究はほぼ当初計画どおり順調に進んでいる。来年度は海外の実態調査を行い、研究を深め、その結果を学会報告するとともに、その内容を執筆する予定である。
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Research Products
(1 results)