2008 Fiscal Year Final Research Report
Why have the caregivers been so stressed?-An exploring study on the essentials of the care-giving behaviors-
Project/Area Number |
17530375
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
NAKAGAWA Kaoru Tokyo Metropolitan University, 大学院・人文科学研究科, 准教授 (00305426)
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Project Period (FY) |
2005 – 2008
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Keywords | ケアラー / 家族ケアラー / ケア労働者 / ケアラーの追いつめられ現象 / ケア行為 |
Research Abstract |
育児や家族介護を行う家族ケアラー、介護や看護を職業として行うケア労働者といったケアラーが追い詰められていることが社会問題となっている。ケアの種類を超えてこのような現象がみられるということは、ケア行為の中にケアラーが追いつめられる要因があるのではないかと考え探索的研究を行い、以下の示唆を得た。ケアの受け手から「絶えざる欲求」を向けられる中、ケアラーは、「相手(ケアの受け手)」と「自己」のどちらの欲求を優先させるかの葛藤状態に身を置いていた。「相手」の欲求を優先することが、ケア規範からみてケアラーに期待される行動である。しかし、これを持続させると、ケアラーは「自己の喪失」を経験していた。一方、ケアラーが「自己」を優先させると、特にケア・コミットメントの高いケアラーは、自罰する傾向がみられた。以上より、ケアラーの追い詰められ現象に関わりのあるケア行為の要因として、絶えざるケア欲求、役割拘束性、自己をとるか相手をとるかの葛藤、自己の喪失、自罰、自己侵襲的責任の負担、が示唆された。
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[Remarks] 中川薫 : 神奈川母子保健研修基調講演, 2008
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[Remarks] 中川薫 : 神奈川県平塚保健福祉センター主催講演会「地域での暮らしみんな一緒に-家族の幸福について-」, 2008.
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[Remarks] 中川薫 : 第40回神奈川小児神経懇話会講演, 2007.