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2006 Fiscal Year Annual Research Report

会話分析、論理文法分析、カテゴリー分析によるエスノメソドロジーの方法論的再検討

Research Project

Project/Area Number 17530383
Research InstitutionHokusei Gakuen University

Principal Investigator

水川 喜文  北星学園大学, 社会福祉学部, 助教授 (20299738)

Keywords社会学 / エスノメソドロジー / 会話分析 / 論理文法分析 / フィールドワーク / 障害者自立生活 / カテゴリー
Research Abstract

本研究は、社会学で生まれ言語学、認知科学、テクノロジー研究など新しい学際的領域で応用されつつあるエスノメソドロジーの方法論的再検討を目的とした。その際に、近年、エスノメソドロジーの方法論として注目されつつある(1)語用論や機能言語学などとの融合がすすむE.Schegloffらによる「会話分析」、(2)L.Wittgensteinなど言語哲学の成果を取り入れたW.Sharrockらが主張する「論理文法(logical grammar)分析」、(3)S.Hesterらが推進するフィールドワークによる社会的記述の分析を行う「(成員)カテゴリー分析」という3つの分析方法論を、会話分析を生み出したH.Sacksの初期発想にさかのぼることにより、エスノメソドロジーを再検討しフィールドワーク・質的社会調査への応用可能性を見出すことを試みた。
本研究の成果として、(1)会話分析の方法論的再検討を行い、E.SchegloffやG.Lernerを中心に進められている会話分析の方法について、M.Lynchらの主張する基礎付け主義であるいう批判を展開し、会話の最小単位であるTCU(Turn Construction Unit)を要素とする「要素還元主義」であるとの視点を提起した。(2)と(3)については、会話分析による詳細な音声データ分析可能性を生かしながら、カテゴリー分析による社会的記述の分析可能性、論理文法分析による言語実践の方法論的な分析可能性を融合させる可能性を探求した。これらの方法論を適用することで、「高次脳機能障害」や「障害者自立生活のための介助実習」に関するフィールドワークを実施して、映像・音声データのデジタル化による分析を行い、その成果の研究発表を行った。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007

All Journal Article (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 高次脳機能障害作業所における記憶の共同実践2007

    • Author(s)
      水川 喜文
    • Journal Title

      哲学(三田哲学会)

  • [Book] 社会学の饗宴I 風景の意味-理性と感性-2007

    • Author(s)
      水川 喜文(共著, 山岸健責任編集)
    • Total Pages
      400
    • Publisher
      三和書籍

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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