2008 Fiscal Year Annual Research Report
電子アンケート用HTML&CGI生成プロセッサによる社会調査に関する研究
Project/Area Number |
17530390
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
池 周一郎 Teikyo University, 文学部, 准教授 (20246060)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 秀夫 帝京大学, 文学部, 教授 (30168174)
菅野 博史 帝京大学, 文学部, 講師 (80276758)
大浦 宏邦 帝京大学, 経済学部, 准教授 (60297116)
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Keywords | Web調査 / 電子アンケート / 分散増大化 / 紙媒体との同等性ないしはそれ以上 |
Research Abstract |
Web上での査(電子アンケートと同義であるが)は,現在主にマーケティング分野で活発に利用されている.しかしその調査法としての特性はほとんど解明されていいない.前年度までにこの特性に関しては,ある程度解明ができたと思われる. 最終年度では,このWeb調査票の調査媒体としての特性をまとめるとともに,時間・費用を節約できるWeb調査法を活用して,研究代表者一人のみで調査(設計から実査まで)実施した.その成果を「学生の自習時間に関するWeb査票調査の結果」,紀要『帝京社会学』第22号に発表してある.この調査では,Web上での連続的なスケールと具なとの回答結果の比較等を行った.そこでは回答者が本来有する回答の「いい加減さ」が重要な問題としで姿を現している. 研究の最終的な報告書として「電子アンケート用HTML&CGI生成プロセッサによ社会調査に関する研究報告書」を刊行して,これまでの研究成果をまとめた.紙媒体-面接法とWeb媒体-訪問法という調査実施方法の比較に関しては,以下の知見を得た.つまり,標本抽出の問題を別にすれば,Web調査は,紙媒体-面接法と同等以上の信頼性を有している.属性を尋ねる質問では同等の信頼性を有している.回答者が面接調査員を前にして答えにくい質問には,回答をエコーバックしない機能を利用するとむしろ優れている.行動を尋ねる質問でも同等の信頼性を有している.プライバシーに関する答えにくい質問では,エコーバックしない機能を利用ずればむしろ優れている.面接員の存在は,中間選択肢を選傾向を更に促進する作用があるが,Web調査法は面接員の介在を抑制するのでこのようなCentral Tendencyを抑制して,分散増大化効果をもたらしうる.特に電子的Scaleは著しい分散増大化効果を有している.つまり態度・意見の拡かりを尋ねたいときには有効な方策であろう.
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Research Products
(2 results)