2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17530408
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kwassui Women's College |
Principal Investigator |
石川 由香里 活水女子大学, 健康生活学部, 助教授 (80280270)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉原 名穂子 新潟大学, 人文学部, 助教授 (00251687)
喜多 加実代 福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (30272743)
中西 祐子 武蔵大学, 社会学部, 助教授 (90282904)
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Keywords | 家族 / 階級・階層 / 性・世代 / 教育 |
Research Abstract |
本年度は、次年度実施予定である子育て中の親へのインタビュー調査に先立ち、課題となる問題の抽出と、インタビューマニュアルの作成、具体的な調査実施計画の検討を行った。なお、インタビューの内容は、主題である(1)子どもへの教育期待、に加えて、(2)当人のライフヒストリー、(3)配偶者との関係、役割分担、(4)当人の親との関係、の複数の領域を含めて行う。また、次年度本格的なインタビュー調査を行う前に、小規模のプレ調査を行うことも決定し、協力者を探し、協力者との日程調整までを行った。 眼目の1つに親が子離れするステップを描く事におき、親の子どもに対する期待の沈静化の過程を、学歴取得を初め子どもの人生全体に関わる長期的目標と、目前の目標をとりあえずこなすという近視眼的期待との相互性の中で進むものとして捉えていく。そこには親の人生と子どもの人生の区別、連続性についての意識も反映されると考える。具体的な調査項目としては、自分の学歴と子どもに対する学歴期待、自分のできなかった習い事をさせるか否か、といった点に現われてくるであろう。 それによって,親の子どもに対する期待は親を越える存在であって欲しいと言うところにあるのかそれとも、越えてはならないと考えられているのか、「横並び」の関係なのか「タテ並び」の関係なのかを見ていく。そこにもし地域による違いが見られるのであれば,家父長制意識の地域差という分析にもつながってくるだろう。 調査テーマの1つをジェンダーにおいているが、調査回答者のほとんどは母親であることが予測される。彼女達自身は女性の生き方として、子ども以外の自分の人生について考えているのかをたずね,そこから今日の女性の置かれている状況をみていきたい。それと平行して子どもの側については、性別の組み合わせによりどのように親子の関係性は異なるのか、とくに娘に対するリスク管理や育児戦略を中心に,ジェンダー再生産の様相を探っていく。
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Research Products
(1 results)