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2006 Fiscal Year Annual Research Report

現代の親子関係と教育意識

Research Project

Project/Area Number 17530408
Research InstitutionKwassui Women's College

Principal Investigator

石川 由香里  活水女子大学, 健康生活学部, 准教授 (80280270)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉原 名穂子  新潟大学, 人文学部, 准教授 (00251687)
喜多 加実代  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (30272743)
中西 祐子  武蔵大学, 社会学部, 准教授 (90282904)
Keywords家族 / 階級・階層 / 性・世代 / 教育
Research Abstract

本研究は、平成12年度から14年度にかけて「子どもの社会化と親のアスピレーション変化」の課題名で科学研究費の交付を受けた研究の続編に当たる(課題番号12610229)。前回は、東京、新潟、福岡、長崎の4地域において、保育園児から中学生までの子どもを持つ親に対し、アンケート調査を行った。今回の交付では、面接調査によって質的なデータを得、前回は必ずしもクリアな違いの出なかった、ア)地域差の問題、イ)子どもの成長段階と親子関係の変化について、さらに分析を進めてみたいと思っている。最終的には、子どもの成長段階のどこにおいて、ジェンダー、学歴階層、地域による差は広がっていくのかを明らかにしたい。研究対象者を、前回アンケート調査の協力者を中心にすえることによって、当時と現時点での子育て意識や親子関係の変化について、当事者の視点から語ってもらう。昨年度に行った面接調査のデータの分析を進める。現在、テープおこしの最中であるが、それが仕上がり次第、自分が参加できなかった調査についてもデータを共有化し、その後は各自の問題のテーマにしたがって、分析を行うことになる。
前回の量的調査の結果から石川は、親の教育意識と行動がいくつかのパターンに分かれることを明らかにしていた。今回の調査から、そのパターンごとの具体的な内容と、それが子どもの年齢段階、性別、親の階層等とどのように関連していくのかについて、つまびらかにしていく。一方、杉原はかねてから、地方には都市と比較したときに、大学進学においてのコストが高い点を指摘してきた。そうした地域間格差について、インタビュー調査から、具体的なデータを提示する。また喜多の問題関心のひとつは、母親自身の人生と子どもの人生が、当の母親自身のなかでどのように切り離され、あるいは接合されて考えられているか、という点にある。例えば3歳児神話に関する先行研究においても、母親役割と自己実現欲求との間での葛藤について論じられている。この調査からは、両者をどのようにして調整しているのかを、記述的に描き出すことができると考えられる。さらに中西はすでに前回の調査結果から、子どもの出生順位と性別との結びつきが、親の教育態度に及ぼす影響についての研究を発表しているが、今回も引き続きその問題を追い、教育意識が戦前の家制度における長男子相続制からどの程度隔たっているのか、また隔たっていないのか、子育てにおける日本的特徴といえるものが抽出できるのか、それが男女間の学歴格差についての再生産に寄与する影響について、考察を進める予定である。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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