2005 Fiscal Year Annual Research Report
安曇野における滞在型グリーンツーリズムと地域活性化
Project/Area Number |
17530412
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Research Institution | Matsusho Gakuen Junior College |
Principal Investigator |
住吉 広行 松本大学松商短期大学部, 教授 (70187813)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山根 宏文 松本大学, 総合経営学部, 助教授 (60367547)
建石 繁明 松本大学, 総合経営学部, 教授 (80021070)
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Keywords | 都市と地方との交流 / 農業の振興 / 地産地消 / 環境と景観保全 / 地域の活性化 / 大学教育と観光 / 自治体との連携 |
Research Abstract |
(1)安曇野における観光の組織化:安曇野において、それぞれの関係する分野で活躍している方々は大勢いるが、それを纏め上げるリーダーシップが求められていた。この役割を果たすために、各個人から話を聞きながら、課題を探るという調査・研究活動を行った。それは、年度末に行った2回にわたるシンポジウムとして結実した。お互いの経験を出してもらいながら、困っていること、セールポイントなどを率直に示していただけたので、70〜80名の参加者が顔見知りになれたこと、そしてインターネットを通した交流の場を設定できたことも大きな成果といえる。 (2)行政との連携:安曇野市の各種団体を中心とした、「信州安曇野観光ネットワーク推進協議会」が設立され、市長を会長に、私が副会長に就任して、観光施策の五年計画を策定することになった。ここがまとめたプランは、国土交通省が支援する「観光地づくり実践プラン」において、全国9つのうちの一つに選定された。その後、会内にいくつかの分科会が組織され、安曇野観光の推進部隊として、そして産・官・学連携のモデルケースとして、前向きな取組が開始されている。 (3)都市と地方の交流について:安曇野の景観(アルプスや田園風景)を守ることは、直ちに農業の活性化と不可分につながっている。都市部との交流を通した、りんごの木オーナー制度や農業体験など農業を活性化する方策を探りながら、観光とも結びついたグリンツーリズムの展開で、副収入も得ていく方向が模索された。(a)厚木にある湘北短大との交流授業も、都市と農村の交流推進の一環であり、私のゼミの学生が中心となって「若者とグリーンツーリズムの将来性」などへの考察(雑誌「学友」に卒論が掲載)もなされている。また、旧豊科町と姉妹提携していた武蔵野市にも出かけ、交流を通じた農業振興についても探求した(近い将来、調査報告集が出る予定)。
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Research Products
(6 results)