2005 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニティ参加を促進するトータルナビゲーションシステムの在り方に関する研究
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17530417
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
布川 清彦 東京大学, 先端科学技術研究センター, 科学技術振興特任教員(特任助手) (90376658)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊福部 達 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (70002102)
福島 智 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (50285079)
中野 泰志 東京大学, 先端科学技術研究センター, 科学技術振興特任教員(特任教授) (60207850)
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Keywords | 視覚障害者 / 福祉のまちづくり / 高齢者 / 支援技術 / コミュニティ / ナビゲーションシステム / ユニバーサルタウン |
Research Abstract |
本研究の目的は、生活者としての人と変化に富むまちのインタラクションという生態学的な視点から、人的支援(まちづくりのコーディネータ等)を含めたトータルなナビゲーションシステムについて、1)生活者・当事者としての人的特性、2)人をいざなう環境としてのまちの特性、3)人とまちの間を埋める支援技術の3つの視点から総合的にアプローチする、ことにより、高齢者と最も困っている視覚障害者をモデルとして、高齢・障害当事者のコミュニティ参加を促進するナビゲーションシステムの在り方を検討し、ソリューション志向の事例集、コーディネータ育成プログラム、支援技術利用ガイドを提供することである。 本年度は、視覚障害者のまちでの移動特性に関する研究を実施し、視覚障害者がまちの中を移動する場合に、環境からどの様な情報を得ているのか、また情報を得るためにどの様な行動(働きかけ)をしているのかについて、実際にまちの指定した場所へ移動するという問題解決場面から分析するアクションリサーチを行ってきた。既知の場所への移動と未知の場所への移動の2場面を設定し、(a)日常的な移動に関するインタビュー、(b)当事者の視点に設定したVTRによる移動中の映像と逐語の収録、(c)観察者的立場からの移動の行動観察、という3つの生態学的アプローチを用い、条件分析を含む実験的検討を行った。その結果、特に視覚障害者に特化したナビゲーションシステムである視覚障害者誘導用ブロックの利用については、移動する際の白杖と足裏の利用方法という点から、視覚障害者を大きく5つに分類できることが分かった。さらに、状況に応じて歩き方や体重のかけ方を変えて、足底からの情報入手を行っていることが分かった。
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Research Products
(6 results)