2005 Fiscal Year Annual Research Report
日本的ソーシャルワーク・コミュニケーションの体系化と教育のあり方に関する研究
Project/Area Number |
17530430
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Josai International University |
Principal Investigator |
北本 佳子 城西国際大学, 福祉総合学部, 助教授 (30296363)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
綾部 裕子 城西国際大学, 人文学部, 教授 (30117056)
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Keywords | ソーシャルワーク / コミュニケーション / 比較文化 / 生活場面 / 面接 / コミュニケーション・スタイル |
Research Abstract |
研究初年度である本年度においては、当初の研究計画通り、基礎研究としての文献研究とともに、ソーシャルワークの実践現場におけるコミュニケーション分析を実施した。まず、文献研究の一つは、共同研究者である綾部が、コミュニケーション論・言語学の立場から、比較文化の視点をもちながら、わが国の日本風コミュニケーション・スタイルの裏にある考え方をソーシャルワーク・コミュニケーションのあり方と関連させて研究した。もう一つの文献研究は、国内外のソーシャルワークにおけるコミュニケーションに関する研究動向を研究代表者である北本がサーベイした。その上で、その結果と我々(北本・綾部)が平成14年度〜16年度に科学研究費の助成を受けて実施した研究(課題番号:14510214)の成果をふまえて、来年度実施予定の本調査に向けたプレ調査を行った。具体的には、従来のソーシャルワーク研究では構造化された面接場面における面接のあり方やコミュニケーション分析が多い中で、そうした面接場面ではとらえきれない利用者のニーズや問題の把握とその解決にかかわるコミュニケーションの実態把握と分析を行うために、今年度は利用者の生活場面におけるコミュニケーション分析の必要性を感じ、それを実施した。その結果、援助者が一日の業務の中で発する会話数と会話の相手、会話の開始と終了の傾向、ベテラン・新人の比較、一つの会話における会話の流れについて分析することができた。 なお、綾部の文献研究と北本のコミュニケーション分析に関する研究成果ついては、裏面に記載した研究紀要に論文としてまとめた。また、その内容は、来年度開催予定の第7回国際日本研究・日本語教育シンポジウム(香港)等で発表する予定であり、準備中である。
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Research Products
(2 results)