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2005 Fiscal Year Annual Research Report

ストレングス視点の構造の研究

Research Project

Project/Area Number 17530432
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNihon Fukushi University

Principal Investigator

田中 千枝子  日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (40276861)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 菱川 愛  東海大学, 健康科学部, 講師 (30338769)
Keywordsソーシャルワーク / アセスメント / ストレングス視点 / アセスメントツール / エンパワメント / 協働 / スケール開発
Research Abstract

ストレングス視点によるソーシャルワーク実践は、近年実践理論研究において注目される。しかし、システム論的視点や生態学的視点に比べ、当事者側の状況への積極的意味づけが行われる分、専門家側の立場や技術性が不明確になりやすく、当事者と専門家の二極化が起こりやすい。そのため専門家の側からみれば、自らのアセスメントや介入の根拠があいまいなままになりやすい。これらの点からソーシャルワークにおけるストレングス視点の成り立ちや構造を分析することにより、専門職のアセスメントや介入の根拠となり得る、ストレングス視点のスケール開発やアセスメント・ツールの作成が望まれている。今回は研究初年度として、当事者へのインタビュー(痴呆高齢者の介護体験者5名)によるストレングスの構成要素の質的分析を進め、項目化に資する専門職によるフォーカス・グループを3回開催した。また実践現場と協同でストレングス視点を内蔵したアセスメント・ツール作りを試みた。
その結果、ストレングスの構成要素では、意味づけや(1)状況(知覚・物理的環境)認識(2)関係(自己・他者)認識(3)時間(歴史性・タイミング)認識をもとに、リソースを取り込むことによって、(4)結果の納得・満足(5)次課題の意欲・動機付けが生じ、パワーが発揮される、循環過程を辿る。さらにリソースは(1)個人(2)家族(3)知人(4)グループ(5)近隣の各レベルに対して、(1)個人(2)家族(3)地域(4)組織・制度(5)社会的政治的文化的環境の各レベルから供給されていた。これらの知見は、先行研究のMSPSSやSPCSおよびEAIなどのスケールと比較しながら、一次調査が可能な形での項目に落とした上でスケール開発の基礎資料となった。さらに併せて、視覚化された形の、ワーカー=クライエント協働アセスメントシート作りを、専門職との会議において検討中である。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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